2009年12月05日
風邪の効用

野口晴哉/著
出版社名 筑摩書房
出版年月 2003年2月
ISBNコード 978-4-480-03807-4
(4-480-03807-8)
税込価格 630円
頁数・縦 212P 15cm
私は風邪は病気というよりも、風邪自体が治癒行為ではなかろうかと考えている。
ただ風邪を完全に経過しないで治してしまうことばかり考えるから、ふだんの体の弱い処をそのまま残して、また風邪を引く。
長生きしている人を見ると、絶えず風邪を引いたり、寒くなると急に鼻水が出るというふうな、いわゆる病み抜いたという人である。
鼻水が出るというのは空気の中にあるいろいろな悪いものに対する一種の抵抗力の現れですから、鼻水など出るようなら、まあ体中が敏感であると言えるわけです。
(本文より抜粋)
続きを読む