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こんにちは、「ながしょ」こと店長の長崎です。
熊本の本屋、熊本の書店として皆様に支えられて120周年を迎え、温故知新、人と本の幸せな出会いを演出していきます。
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2013年05月16日

気になる新刊

こんにちは、スタッフの児玉です。3冊ご紹介します。
気になる新刊

今海外では、日本文学がこれまでよりも広く読まれるようになりつつあります。村上春樹さんの世界的なヒットによるところが大きいようで、翻訳される作品のタイプや読者層の幅も広がっている様子です。

中村文則さんの『掏摸(スリ)』もそんな小説のひとつ。「英語(あるいはフランス語、ドイツ語)への翻訳、および世界での刊行」という賞が与えられる大江健三郎賞を2010年に受賞したことがきっかけとなりアメリカで出版された英訳版『The Thief』は、4月に発表されたロサンゼルス・タイムズ文学賞ミステリー・スリラー部門の最終候補5作の中のひとつに選ばれました。おしくも受賞は逃したものの大変な快挙です。「カフカとドストエフスキーを融合させたような犯罪小説」というような評価も得ています。

そんな『掏摸(スリ)』がこのたび文庫になりました。天才スリ師の主人公が、かつて仕事をともにした闇社会に生きる男と再会し残酷な運命に巻き込まれていく話です。
掏摸(スリ)/中村文則/河出文庫/494円



気になる新刊

中村文則さんにハマればきっと読みたくなるのがドストエフスキー。中村文則さんご自身もっとも影響を受けた作家だとしばしば公言しています。そのドストエフスキーの新訳『地下室の記録』が発売されました。ドストエフスキーの全作品を解く鍵とも言われるこの小説は、『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』など後年の大作群へと続いていくドストエフスキー文学の転換点となった画期的作品です。ドストエフスキー研究で有名なミハイル・バフチンの、こちらは初訳となる『ドストエフスキーの創作の問題』も同時期に発売されています。深入りした方はこちらもぜひどうぞ!
●新訳 地下室の記録/ドストエフスキー/亀山郁夫 訳/集英社/1575円
●ドストエフスキーの創作の問題: 付:より大胆に可能性を利用せよ/ミハイル・バフチン/桑野隆 訳/平凡社ライブラリー/1575円
気になる新刊



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