2010年02月18日
ニート

角川文庫 い63-2
絲山秋子/〔著〕
出版社名 角川書店
出版年月 2008年6月
ISBNコード 978-4-04-388102-4
(4-04-388102-9)
税込価格 460円
人に対してどうでもいいなんて言うのはとんでもなく失礼なことだけれど、
どうでもいいって言ったら、この世の中本当に何もかもどうでもいいわけで、
それがキミの思想そのものでもあった。
どうでもいいって言ったら、この世の中本当に何もかもどうでもいいわけで、
それがキミの思想そのものでもあった。
こんにちは、スタッフのkです。
今回ご紹介するのはこちらです。
「ニート」という言葉が流行しだしたのは、解説によると2004年くらいからだそうです。
ニート、という言葉をタイトルに冠した本も、当時はいくつか(たくさん?)出版されたと記憶しています。
そんな中にあってこれは2005年に出た小説です。
小説のタイトルで「ニート」とつけるのは、
結構勇気がいることのように思います。
小説ではあまりなかったのではないでしょうか。
(「ニートピア2010」(中原昌也著)しか思いつきません。それも2010年ですし)
関連本があふれる中で、目立たずに埋もれてしまうかもしれない、
でもこれには「ニート」しかない。
そういうスパッとした潔さというか、覚悟というか、
うだうだ言わないカッコよさというか。
そこがこの著者、絲山秋子の好きなところです。
そして表題作である短編「ニート」(わずか23ページ)が、
絲山秋子の短編の中で私はいちばん好きです。
題名通り、あるニートの青年がいて、
その青年のことを考えている主人公がいる、という状況。
二人のやりとりは
礼儀・エゴ・親切・迷惑・負担、といった人と人との関係の
あやういところでふらふらしているのですが、
お互いに品は守る。
かっこいいなと思います。
ちなみに絲山氏が会社員時代に言われた言葉で、
好きな言葉は 『筋を通せ ばかたれ』 だそうです。
かっこいいです。
本書に入っている短編は
・「ニート」
・「ベル・エポック」
・「2+1」
・「へたれ」
・「愛なんかいらねー」
の5篇。
気になった方は手に取ってみてください。
ニート、という言葉をタイトルに冠した本も、当時はいくつか(たくさん?)出版されたと記憶しています。
そんな中にあってこれは2005年に出た小説です。
小説のタイトルで「ニート」とつけるのは、
結構勇気がいることのように思います。
小説ではあまりなかったのではないでしょうか。
(「ニートピア2010」(中原昌也著)しか思いつきません。それも2010年ですし)
関連本があふれる中で、目立たずに埋もれてしまうかもしれない、
でもこれには「ニート」しかない。
そういうスパッとした潔さというか、覚悟というか、
うだうだ言わないカッコよさというか。
そこがこの著者、絲山秋子の好きなところです。
そして表題作である短編「ニート」(わずか23ページ)が、
絲山秋子の短編の中で私はいちばん好きです。
題名通り、あるニートの青年がいて、
その青年のことを考えている主人公がいる、という状況。
二人のやりとりは
礼儀・エゴ・親切・迷惑・負担、といった人と人との関係の
あやういところでふらふらしているのですが、
お互いに品は守る。
かっこいいなと思います。
ちなみに絲山氏が会社員時代に言われた言葉で、
好きな言葉は 『筋を通せ ばかたれ』 だそうです。
かっこいいです。
本書に入っている短編は
・「ニート」
・「ベル・エポック」
・「2+1」
・「へたれ」
・「愛なんかいらねー」
の5篇。
気になった方は手に取ってみてください。