2009年12月31日
昨日・今日・明日

ちくま文庫
曽我部恵一/著
出版社名 筑摩書房
出版年月 2009年11月
ISBNコード 978-4-480-42653-6
(4-480-42653-1)
税込価格 798円
十代の自分が見て恥ずかしくない自分になろう、と
心の片隅で想い続けて生きてきた。
しかし結果はたぶん反対。若いぼくは現在のぼくをあざ笑うだろう。
こんにちは、スタッフのkです。
今回紹介するのはこちらです。
08年に再結成されたサニーデイ・サービスや、
曽我部恵一BANDでギターとボーカルを務める彼の、
最初の単行本が先ごろ文庫化されました。
私がサニーデイ・サービスを知ったのはわりと最近のことで、
初めて聴いてからまだ2年ほどだと思います。
でも飽きないのでよく聴いています。
歌詞のストーリーが頭の中に広がって、
没頭しているうちに、いつのまにか曲が終わっているという感じです。
歌詞がいいんだ、ということははっきりわかるのですが
(もちろん曲や声もいいのですが)、
その歌詞のなにがいいのか? という肝心のところは、
なんともふわふわして、掴みきれないように私には感じます。
それはこのエッセイ集でもおなじです。
一つだけはっきり言えるとしたら、読んでいてとにかく気持ちがいい。
この感覚もまた、彼の曲を聴いているときと一緒です。
詩人というものは
エッセイだろうとレコード・レビューだろうと、
書いた瞬間それは「詩」なのかもしれません。
彼と地続きの日常を生きていることが、
なんだ、悪くないじゃないか、と思えてくる
とてもロマンチックで正しい文章です。
聴いたことも読んだこともない人もいると思うので、
最後に「あとがき」にある一文を引用してみます。
できればこの本をまくらもとに置いておいてほしい。
なぜなら、夜、眠る前の短い時間に読む本は、
だいたい素晴らしい本に決まっているからだ。
本気で言っているのでかっこいいのです。
曽我部恵一BANDでギターとボーカルを務める彼の、
最初の単行本が先ごろ文庫化されました。
私がサニーデイ・サービスを知ったのはわりと最近のことで、
初めて聴いてからまだ2年ほどだと思います。
でも飽きないのでよく聴いています。
歌詞のストーリーが頭の中に広がって、
没頭しているうちに、いつのまにか曲が終わっているという感じです。
歌詞がいいんだ、ということははっきりわかるのですが
(もちろん曲や声もいいのですが)、
その歌詞のなにがいいのか? という肝心のところは、
なんともふわふわして、掴みきれないように私には感じます。
それはこのエッセイ集でもおなじです。
一つだけはっきり言えるとしたら、読んでいてとにかく気持ちがいい。
この感覚もまた、彼の曲を聴いているときと一緒です。
詩人というものは
エッセイだろうとレコード・レビューだろうと、
書いた瞬間それは「詩」なのかもしれません。
彼と地続きの日常を生きていることが、
なんだ、悪くないじゃないか、と思えてくる
とてもロマンチックで正しい文章です。
聴いたことも読んだこともない人もいると思うので、
最後に「あとがき」にある一文を引用してみます。
できればこの本をまくらもとに置いておいてほしい。
なぜなら、夜、眠る前の短い時間に読む本は、
だいたい素晴らしい本に決まっているからだ。
本気で言っているのでかっこいいのです。