2009年10月23日
くまの楽器店

安房直子/作
こみねゆら/絵
小学館
税込価格1575円
野原の真ん中の、大きなニレの木の下に、小さなお店がありました。
かんばんには、「ふしぎや」とかかれています。
お店の中には、緑のベレー帽をかぶったくまが、ちょこんと一ぴきすわっています…
こんばんは。スタッフのSです。
今はなき安房直子さんの童話に、こみねゆらさんが絵をつけた新しい絵本ができました。
「ふしぎや」に入ると、緑のベレー帽をかぶったくまが、ぺこっとおじぎをしてこう言います。
「ふしぎやは、楽器屋でございます。」
ふしぎな楽器屋を訪れるのは音楽家ではなくて、ちょっと退屈だったり、困り事のある人たちです。
お店に呼ばれるようにして、ふらりとやってきます。
何日も何日も雨がふっていた頃に、男の子がお店にやってきました。
「あんまり毎日雨だから、なんか楽しい楽器ないかなあ」と男の子は言いました。
くまが男の子にすすめたのは、すてきな金色の、トランペット。(お代はうめの実3つ)
雨の野原を、男の子がトランペットを吹きながら、どこまでもどこまでも歩いていきます。
プォー、プォー、プ、プ、プ、プ、プ
すると、その音に合わせて雲が動き出し出しました。
そして雨がやんで、青い空いっぱいにお日さまが輝くのでした。
安房直子さんの書く情景は透明感があって、色の表現がきれいなところが好きです。
何より、絵本に貼ってあるシールにも書いてあるのですが、やさしい気持ちになれそうなんです。
こみねゆらさんの淡い色づかいのイラストもお話にぴったりで、絵本を読んでいると、「ふしぎや」のある野原に迷いこんだような気がします。
今はなき安房直子さんの童話に、こみねゆらさんが絵をつけた新しい絵本ができました。
「ふしぎや」に入ると、緑のベレー帽をかぶったくまが、ぺこっとおじぎをしてこう言います。
「ふしぎやは、楽器屋でございます。」
ふしぎな楽器屋を訪れるのは音楽家ではなくて、ちょっと退屈だったり、困り事のある人たちです。
お店に呼ばれるようにして、ふらりとやってきます。
何日も何日も雨がふっていた頃に、男の子がお店にやってきました。
「あんまり毎日雨だから、なんか楽しい楽器ないかなあ」と男の子は言いました。
くまが男の子にすすめたのは、すてきな金色の、トランペット。(お代はうめの実3つ)
雨の野原を、男の子がトランペットを吹きながら、どこまでもどこまでも歩いていきます。
プォー、プォー、プ、プ、プ、プ、プ
すると、その音に合わせて雲が動き出し出しました。
そして雨がやんで、青い空いっぱいにお日さまが輝くのでした。
安房直子さんの書く情景は透明感があって、色の表現がきれいなところが好きです。
何より、絵本に貼ってあるシールにも書いてあるのですが、やさしい気持ちになれそうなんです。
こみねゆらさんの淡い色づかいのイラストもお話にぴったりで、絵本を読んでいると、「ふしぎや」のある野原に迷いこんだような気がします。