2009年10月01日
凪渡り 及びその他の短編

九竜コミックス
高浜寛/著
出版社名 河出書房新社
出版年月 2006年3月
ISBNコード 978-4-309-72847-6
(4-309-72847-2)
税込価格 1,365円
頁数・縦 157P 21cm
『 私達、結構頑張ったよね 』
こんにちは、スタッフのk.kです。
今回紹介する本はこちらです。
たとえば、つげ義春『ねじ式』がずっと絶版にならずに売れ続けるのと同じようにして、この本もながく読まれ続けるだろうと思う本です。
決してかんばしい売れ行きというわけではありませんが、絶対に棚からはずしません。
これは短編集です。
すべての短編に共通しているのが、“水にまつわる”ということ。
海だったり、温泉だったり。
作品全体を包み込むこの湿気がなんとも生々しく、マンガと言えども、ここに描かれているのは現実だよなあと思ってしまいます。
もう一つ共通点をあげるなら、たぶんそれは、
「物語に登場しない人が描かれている」ということ。
私たちだって、他人の影響によって気分がよくなったり、わるくなったりしますよね?
たとえここに、その人がいなくても。
描かれていないはずの人に、主人公たちは影響されて生きている。
その様子がいっそう、現実の手触りを伝えてくるのではないか……。
……と、マジメに語ってしまいましたが、微笑ましいものから近代文学のような雰囲気のものまで、バリエーションに富んだお話がたくさん入っているので単純に面白いと思います。
そろそろ新作も読みたいところですが、高浜作品を未読の方は、まずこちらからいかがでしょうか。
少しずつ冷えてくるこの季節にぴったりです。
決してかんばしい売れ行きというわけではありませんが、絶対に棚からはずしません。
これは短編集です。
すべての短編に共通しているのが、“水にまつわる”ということ。
海だったり、温泉だったり。
作品全体を包み込むこの湿気がなんとも生々しく、マンガと言えども、ここに描かれているのは現実だよなあと思ってしまいます。
もう一つ共通点をあげるなら、たぶんそれは、
「物語に登場しない人が描かれている」ということ。
私たちだって、他人の影響によって気分がよくなったり、わるくなったりしますよね?
たとえここに、その人がいなくても。
描かれていないはずの人に、主人公たちは影響されて生きている。
その様子がいっそう、現実の手触りを伝えてくるのではないか……。
……と、マジメに語ってしまいましたが、微笑ましいものから近代文学のような雰囲気のものまで、バリエーションに富んだお話がたくさん入っているので単純に面白いと思います。
そろそろ新作も読みたいところですが、高浜作品を未読の方は、まずこちらからいかがでしょうか。
少しずつ冷えてくるこの季節にぴったりです。