2009年09月10日
シンプル ノット ローファー

衿沢世衣子/著
出版社名 太田出版
出版年月 2009年6月
ISBNコード 978-4-7783-2079-9
(4-7783-2079-4)
税込価格 945円
頁数・縦 236P 19cm
こんにちは、スタッフのk・kです。
今回ご紹介するのはこちらのマンガ。
「モンナンカール女子校」に通う、高校生たちの物語です。
冒頭ページをめくると、運動部のコたちが校舎の周りをランニングしています。
その掛け声が
「モナカー イチニ、イチニ」
いきなりツボを突かれた気分です。
モンナンカール、略して「モナカ」。
一つの話ごとに主人公が変わる、群像劇のような形がとられています。
正直言って、派手なことなど起こりません。
みんな普通に平和で、楽しく、笑ったり悩んだりしている。それだけです。
でも、この「何もなさ」が、
とんでもないことばかり起きる現実から見れば希望にも見えてきます。
また
バラバラになったCDとケース合わせに時間がかかる
とか、
ほこりまみれの倉庫を片付けたあとのセリフ、
『わー 鼻水が真っ黒だー』
とか。
何をどう書けば現実感が出るか、ということを、著者はよくわかっているんだなあと感じます。
あと、「ローファー」という言葉をタイトルに入れたこと。
この功績って、かなり大きいのでは?
みんなが気にしていて、そして見過ごしていた不思議な響き「ローファー」。
そんな言葉に光を当てるなんて、なかなかできることではないと思います。
この著者ならではのやさしい目線と、皮膚感覚でのリアリティが、堪能できる一冊です。
その掛け声が
「モナカー イチニ、イチニ」
いきなりツボを突かれた気分です。
モンナンカール、略して「モナカ」。
一つの話ごとに主人公が変わる、群像劇のような形がとられています。
正直言って、派手なことなど起こりません。
みんな普通に平和で、楽しく、笑ったり悩んだりしている。それだけです。
でも、この「何もなさ」が、
とんでもないことばかり起きる現実から見れば希望にも見えてきます。
また
バラバラになったCDとケース合わせに時間がかかる
とか、
ほこりまみれの倉庫を片付けたあとのセリフ、
『わー 鼻水が真っ黒だー』
とか。
何をどう書けば現実感が出るか、ということを、著者はよくわかっているんだなあと感じます。
あと、「ローファー」という言葉をタイトルに入れたこと。
この功績って、かなり大きいのでは?
みんなが気にしていて、そして見過ごしていた不思議な響き「ローファー」。
そんな言葉に光を当てるなんて、なかなかできることではないと思います。
この著者ならではのやさしい目線と、皮膚感覚でのリアリティが、堪能できる一冊です。