2009年05月05日
スウィートな群青の夢
メランコリックなパラダイスを消し去って、ぼくらは群青の夢を見る。

スウィートな群青の夢
著者 田中庸介
出版社名 未知谷
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-89642-244-3
税込価格 2,100円
頁数・縦 123P 21cm
分類 文芸/詩・詩集(日本 )
[要旨]
メランコリックなパラダイスを消し去って、ぼくらは群青の夢を見る。当代最高の詩のスピリット。
[目次]
冷房病のひとに;アジアン・スイート;わけのわからないものとの闘い;すいか;光の谷;六月・ロック;昆布飴の夏;うどん;ナチュラル・ミネラル・ウォーター;本当は嘘です〔ほか〕
こんにちは。
スタッフのNです。
タイトルと表紙に惹かれて買ってしまった最近の本をご紹介します。
私が一目ぼれして買ってしまう本は、詩集が圧倒的に多いです。
大抵は、タイトルと表紙はいいけど読んでみたら…っていう風に残念な結果に終わることが多いのですが、今回は久々にいいものに出会いました。
タイトルも表紙も、中の詩にぴったり。
すべてがマッチしている本に出会うと非常に嬉しいのです。
田中氏の詩は、一言でいうと生活に溶け込んだ詩です。
そして、長い詩が多いのに、淡々としているせいかリズムがやけに心地いい。
相当混沌とした状況にありつつも、どこか他人事のように淡々とした詩は、表紙やタイトルの『群青』そのものです。
この本を、夏のうだるような暑さの午後に、冷房も電気も付けず、窓を開け放して、汗を滴らせながら、読みたいです。
じわじわとせまりくる夕立の匂いをかすかに感じながら、セミの声をBGMに、まったくの無言で。
そして待ちわびた夕立がきたら、傘も持たずに外へ出て、思いっきり雨に降られたい…そんな読み方がぴったりだなぁと思うのでした。
スタッフのNです。
タイトルと表紙に惹かれて買ってしまった最近の本をご紹介します。
私が一目ぼれして買ってしまう本は、詩集が圧倒的に多いです。
大抵は、タイトルと表紙はいいけど読んでみたら…っていう風に残念な結果に終わることが多いのですが、今回は久々にいいものに出会いました。
タイトルも表紙も、中の詩にぴったり。
すべてがマッチしている本に出会うと非常に嬉しいのです。
田中氏の詩は、一言でいうと生活に溶け込んだ詩です。
そして、長い詩が多いのに、淡々としているせいかリズムがやけに心地いい。
相当混沌とした状況にありつつも、どこか他人事のように淡々とした詩は、表紙やタイトルの『群青』そのものです。
驟雨の予感だ。並木道の木の葉がもっと騒ぐように
光る雨脚が並木の木の葉をもっともっと叩くように
梅雨は夏のおとずれを告げる雨期、かっちりと
焦点は合った。だが雲が流されるように流されるように
人に逢いにいく夕暮れ、夏ばてを防止するような
食事を摂ろう。
この本を、夏のうだるような暑さの午後に、冷房も電気も付けず、窓を開け放して、汗を滴らせながら、読みたいです。
じわじわとせまりくる夕立の匂いをかすかに感じながら、セミの声をBGMに、まったくの無言で。
そして待ちわびた夕立がきたら、傘も持たずに外へ出て、思いっきり雨に降られたい…そんな読み方がぴったりだなぁと思うのでした。
この記事へのコメント
Posted by クロスシリンダー
at 2009年05月06日 01:43

>クロスシリンダーさん
いつもありがとうございます^^
ほんとうに強く惹かれます。
そして中身と外側がぴったりなので存分に楽し
めました。
たまにハズレ(というとものすごく失礼ですが)も引いてしまいますが、表紙やタイトルに惚れて買う単純さを失わずにいたいなと思います。
し、詩的でしょうか?
影響されやすいので、雰囲気が文章に出てしまったのかもしれませんね^^;
いつもありがとうございます^^
ほんとうに強く惹かれます。
そして中身と外側がぴったりなので存分に楽し
めました。
たまにハズレ(というとものすごく失礼ですが)も引いてしまいますが、表紙やタイトルに惚れて買う単純さを失わずにいたいなと思います。
し、詩的でしょうか?
影響されやすいので、雰囲気が文章に出てしまったのかもしれませんね^^;
Posted by ながしょ at 2009年05月06日 19:03
この表紙、タイトル、強く惹かれますね。
そして。
Nさんの文章、普段にもまして詩的ですね。
素敵です。