2009年04月07日
小説教室

高橋源一郎/著
出版社名 岩波書店
出版年月 2002年6月
ISBNコード 978-4-00-430786-0
(4-00-430786-4)
税込価格 735円
頁数・縦 187P 18cm
あなたは、何でも知っている、そう思っている。
確かに、あなたは、たくさんのことを、知っているでしょう。
しかし「知っている」ということと、「ほんとうに知っている」ということは、まるでちがうのです。
こんにちは。スタッフのIです。
今日ご紹介するのは高橋源一郎さんの「一億三千万人のための小説教室」という本です。
私は恥ずかしながら高橋源一郎さんの小説は一冊も読んだことがないのですが、この本はなぜか大好きです。
「小説教室」となっていますが、小説の書き方というより、生き方というか、感性の磨き方がいっぱい詰まっています。
小説というものは、たとえば、広大な平原にぽつんと浮かぶ小さな集落から抜け出す少年、のようなものではないでしょうか。
そこがどれほど居心地のいい場所であっても、見晴らしのいい、小高い丘に座って、遥か遠くの地平線のあたりを眺めていると、なんだか、からだの奥底からつき動かされるような衝動にかられる。
それは、ここではないどこか、へ行きたいという衝動です。
やがて、少年は、その集落を、夜中に、ひとりこっそりと出てゆきます。
そして、新しい集落を、その広大な平原のどこかに作る。
だが、やがて時がたつと、また新しい少年がその集落から、深夜にそっと、彼の勇敢な先祖のひとりがそうであったように、抜け出してゆくのです。
想像しただけで「小説」がどういうものなのか見えてくるような気がします。
小説とは、想像したものを創造していくこと。
人生もこれと同じです。
今日というあなたの物語は、どんなエピソードであふれていますか?
その物語がいつも、ハッピーエンドでありますように。
今日ご紹介するのは高橋源一郎さんの「一億三千万人のための小説教室」という本です。
私は恥ずかしながら高橋源一郎さんの小説は一冊も読んだことがないのですが、この本はなぜか大好きです。
「小説教室」となっていますが、小説の書き方というより、生き方というか、感性の磨き方がいっぱい詰まっています。
小説というものは、たとえば、広大な平原にぽつんと浮かぶ小さな集落から抜け出す少年、のようなものではないでしょうか。
そこがどれほど居心地のいい場所であっても、見晴らしのいい、小高い丘に座って、遥か遠くの地平線のあたりを眺めていると、なんだか、からだの奥底からつき動かされるような衝動にかられる。
それは、ここではないどこか、へ行きたいという衝動です。
やがて、少年は、その集落を、夜中に、ひとりこっそりと出てゆきます。
そして、新しい集落を、その広大な平原のどこかに作る。
だが、やがて時がたつと、また新しい少年がその集落から、深夜にそっと、彼の勇敢な先祖のひとりがそうであったように、抜け出してゆくのです。
想像しただけで「小説」がどういうものなのか見えてくるような気がします。
小説とは、想像したものを創造していくこと。
人生もこれと同じです。
今日というあなたの物語は、どんなエピソードであふれていますか?
その物語がいつも、ハッピーエンドでありますように。
この記事へのコメント
Posted by COW at 2009年04月08日 23:01
>COWさん
ありがとうございます。
創作とはまさに自分自身の奥深くに旅する、わくわくする冒険の海ですね。
その景色は初めて見るようでもあり、すでに知っているようでも、懐かしさや心地良さを感じるようでもあるでしょう。
すべてのこころの景色に自分自身の魂はすりこまれています。
かつてあり、いまあり、いつかあるもの、すべてが内在していてそこで強く輝くでしょう。
その旅をどうか楽しんで!
いつもありがとうございます^^
ありがとうございます。
創作とはまさに自分自身の奥深くに旅する、わくわくする冒険の海ですね。
その景色は初めて見るようでもあり、すでに知っているようでも、懐かしさや心地良さを感じるようでもあるでしょう。
すべてのこころの景色に自分自身の魂はすりこまれています。
かつてあり、いまあり、いつかあるもの、すべてが内在していてそこで強く輝くでしょう。
その旅をどうか楽しんで!
いつもありがとうございます^^
Posted by ながしょ
at 2009年04月09日 10:42

わくわくするものを求めてこころの赴くままに創作することは、私にとっては見たこともない場所へ行くようなものです。何かを作り上げた時に見える素晴らしい景色は、自分だけのものですね。
この本、読んでみたいと思います^^