2009年03月20日
東亰異聞

出版社名 (株)新 潮 社
出版年月 1999年5月
ISBNコード(13桁) 978-4-10-124022-0
ISBNコード(10桁) 4-10-124022-1
税込価格 620円
分類 文庫/一般/新潮文庫
その街は海底の泥の中から浮上した。
こんにちは、スタッフのKです。
今回は小野不由美さんの伝奇ミステリをご紹介します。
現代の日本は夜でも明るいですね。
このお話の舞台となる東亰(とうけい)には真の闇があちこちに存在しています。
時代が来る。
夜が怖い、そんな時代が。葬った呪術を掘り起こし、それで武装する時代が。
夜が人のものであった時代は終わったのだ。
私は、「みずあかり」に行くと、この東亰異聞の世界を思い出します。
「みずあかり」は、熊本城付近で毎年秋ごろ行われる催し物のことです。
夕方から道路が歩行者天国になり、街灯や信号機の明かりが消えます。
辺りを照らすのは竹で作った手作りの明かりのみです。
東亰の夜もこんな風ではないかなと思います。