2009年03月21日
不思議な少年

山下 和美 著
出版社名 講談社
出版年月 2001年10月
ISBNコード 978-4-06-328772-1
(4-06-328772-6)
税込価格 720円
人間って不思議だ。
こんにちは。スタッフのIです。
今日、ご紹介するのは「不思議な少年」というコミックです。
永遠の命をもつ「少年」は、あらゆる世界、あらゆる時代に現れ、人間を見つめます。
永遠の命を持つ少年にとって、有限の命しか持たない人間はとても不思議で興味深いものです。
死地に赴くソクラテスや、南極探検に失敗し遭難した男など、彼は様々な時代、場所で、岐路に立つ人の前に現れ、人々の生、そして死を見つめてゆきます。
人間を見つめる永遠の存在といえば、「火の鳥」が思い浮かびますが、火の鳥が絶対的真理であるのに対し、この少年は感情を持ち、ときに怒り泣き、人間の世界に積極的に介入していくのです。
2巻に収録されているソクラテスの話が私は好きです。
少年が降り立ったのは紀元前399年のギリシャ。
そこにいたのは牢獄の中で処刑を待つソクラテスでした。
不当な裁判で処刑を命じられたソクラテス。
そしてそれを受け止め待つソクラテス。
「解せません。あなたが何故処刑されなければならないのか」
ソクラテスは答えます。
「自分が知らないということを自ら知り、
あくまでその気持ちに忠実に行動したからだよ」
少年は言いいます。
「では知らないということがなくなったら、
全てを知ったらどうなるのか、、試しに全てを見せましょうか、、この先の人間たちの運命を」
こうして少年とソクラテスは一気に時空を駆け抜けます。
あらゆる時代、あらゆる場面、そして現代の日本へ―。
そこでソクラテスは何を見るのでしょう?
知らないということがなくなったとしても、ソクラテスは自らの死を受け入れるのでしょうか?
「知らないということを知る」こと、私は大好きです。
そのとき、ほんとうに知りはじめることができるから。
自分は知っていると思うとき、知っているような気になっているだけで、本当は何も知っていません。
知らないということを「知った」とき、はじめてその扉は開かれます。
自分についてどれだけのことを知っていますか?
「自分のこと?そんなもん知ってるさ!」と、知っているつもりになって、その扉を閉じたままにしていませんか?
その扉はいつだって開かれていますよ。
今まで一度だって本当は、閉じられたことさえないのだから。
その扉を通って、もっと向こうまで行ってみませんか?
わくわくする向こうのもっと先へ。
知らないことを知りにいきましょう。
私たちのなかのソクラテスと一緒に。
今日も幸せな一日になりますように。
今日、ご紹介するのは「不思議な少年」というコミックです。
永遠の命をもつ「少年」は、あらゆる世界、あらゆる時代に現れ、人間を見つめます。
永遠の命を持つ少年にとって、有限の命しか持たない人間はとても不思議で興味深いものです。
死地に赴くソクラテスや、南極探検に失敗し遭難した男など、彼は様々な時代、場所で、岐路に立つ人の前に現れ、人々の生、そして死を見つめてゆきます。
人間を見つめる永遠の存在といえば、「火の鳥」が思い浮かびますが、火の鳥が絶対的真理であるのに対し、この少年は感情を持ち、ときに怒り泣き、人間の世界に積極的に介入していくのです。
2巻に収録されているソクラテスの話が私は好きです。
少年が降り立ったのは紀元前399年のギリシャ。
そこにいたのは牢獄の中で処刑を待つソクラテスでした。
不当な裁判で処刑を命じられたソクラテス。
そしてそれを受け止め待つソクラテス。
「解せません。あなたが何故処刑されなければならないのか」
ソクラテスは答えます。
「自分が知らないということを自ら知り、
あくまでその気持ちに忠実に行動したからだよ」
少年は言いいます。
「では知らないということがなくなったら、
全てを知ったらどうなるのか、、試しに全てを見せましょうか、、この先の人間たちの運命を」
こうして少年とソクラテスは一気に時空を駆け抜けます。
あらゆる時代、あらゆる場面、そして現代の日本へ―。
そこでソクラテスは何を見るのでしょう?
知らないということがなくなったとしても、ソクラテスは自らの死を受け入れるのでしょうか?
「知らないということを知る」こと、私は大好きです。
そのとき、ほんとうに知りはじめることができるから。
自分は知っていると思うとき、知っているような気になっているだけで、本当は何も知っていません。
知らないということを「知った」とき、はじめてその扉は開かれます。
自分についてどれだけのことを知っていますか?
「自分のこと?そんなもん知ってるさ!」と、知っているつもりになって、その扉を閉じたままにしていませんか?
その扉はいつだって開かれていますよ。
今まで一度だって本当は、閉じられたことさえないのだから。
その扉を通って、もっと向こうまで行ってみませんか?
わくわくする向こうのもっと先へ。
知らないことを知りにいきましょう。
私たちのなかのソクラテスと一緒に。
今日も幸せな一日になりますように。
この記事へのコメント
Posted by COW at 2009年03月22日 18:35
>COWさん
ありがとうございます。
「不思議な少年」は毎回オムニバスになっていて、あらゆる時代、あらゆる世界の人間のドラマを垣間見ることができるのでとってもオススメです^^
ソクラテスの回はCOWさんの感じられているとおりですよ^^
ぜひコミックスで読まれてみてくださいね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
「不思議な少年」は毎回オムニバスになっていて、あらゆる時代、あらゆる世界の人間のドラマを垣間見ることができるのでとってもオススメです^^
ソクラテスの回はCOWさんの感じられているとおりですよ^^
ぜひコミックスで読まれてみてくださいね。
ありがとうございます。
Posted by ながしょ
at 2009年03月24日 16:23

ソクラテスの回、気になりますね。
知らないということがなくなったとしても、ソクラテスは自らの死を受け入れてしまうような気がします。
どうなるのか気になるので、コミックスを読んでみようと思います。