｢友ちゃんとか、
パパもママももちろん駆も、
みんな私と関わってくれるから、
支えてくれるからね、

私、私ね…

強くなろうって思ったんだ。
この体質を認めて、
この髪を愛そうって思ったんだ。｣

家族ランドマーク

著 大澄　剛
出版社名 小学館
出版年月 2008年12月
ISBN 978-4-09-188432-9
税込価格 650円
分類 コミック/マニア/IKKI COMICS

[簡単なあらすじ]
優等生で人付き合いが苦手な高校生の長女。
一見軟弱に見えるが懐の深い父と、勝気なくせに照れ屋な母。
ちょっぴり反抗期ながらも、まっすぐな弟。
―――そんな、どこかにある、ひとつの家族の物語。

こんにちは。
スタッフのNです。

最近私がすっごくハマった、あったかさハンパなしのコミックスをご紹介します。
調べてみたら、朝日新聞の書評にも先日紹介されていたようです。

なんでもないどこにでもある家族のありふれた風景、だけど、すごくあったか〜くてちょっと懐かしい気持ちがぶわーっとよみがえってきます。
このマンガにデジャヴを感じるのは私だけではないはず。

そんな普通のありふれた家族マンガの中に、ちょっとしたスパイスが効いています。
それは、長女の髪の毛。
伸びる速度が異常に速いのです。
恥ずかしかったり、不安だったり、悲しかったりと、心理的なストレスを感じると、もうすでに伸びています。
止められない、伸びるなと思えば思うほど伸びる髪。
しかも伸びてきた髪は枝毛ばっかり。
彼女にとっての大きなコンプレックスです。
私も長女で弟が一人いて、人付き合いも苦手なので、この長女にものすごーく感情移入してしまいました。
あまりに感情移入しすぎて5話目では、不覚にも涙ぐんでしまいました。

読んだ後、家族がとっても恋しくなり、あの頃に戻りたい、なんて柄にもなく思ってしまいます。
でも、あの頃には二度と帰れないからこそ、今このノスタルジーに浸れるのではないでしょうか。
いや、そうなのでしょう。

私、イチオシのコミックスです。
お試し読みもできます。
ぜひ一度このハンパないあったかさをお試しください。