2008年11月11日
火の鳥

角川文庫
手塚治虫/〔著〕
出版社名 角川書店
出版年月 1992年12月
ISBNコード 978-4-04-185101-2
(4-04-185101-7)
税込価格 620円
頁数・縦サイズ 340P 15cm
永遠の命とは?
火の鳥の血を飲むと永遠の命が得られるという。
この不死の火の鳥をめぐって、人間の愛、生と死が壮大なスケールで描かれていきます。
手塚治虫が生涯をかけて挑んだ不滅のライフワークです。
永遠の命について考えるとき、私はいつも未来編のマサトを思い浮かべます。
マサトは永遠の命を得ますが、人類が滅んだあとも一人で生き続け、また人類が再生する時をひたすら待ち続けます。
この途方もない孤独を思うとき、永遠の命は私にはとても耐えられないと思うのです。
人が生きる喜びって何でしょう?
それは幸せを誰かと分かち合うことです。
もしすごい大金持ちで何でも手に入ったとしても、自分の心を分かち合える人が誰もそばにいなかったとしたら、その人の人生はむなしいだけでしょう。
幸せを分かち合うことが本当にすばらしいのは、それを分かち合うときに幸せが半分になってしまうのではなくて、幸せが2倍になるということです。ときには、2倍どころか100倍にも1000倍にもなるでしょう。
反対に苦しみを誰かと分かち合うことができたとき、その苦しみは半分にもそれ以下にもなります。
マサトは誰かと心を分かち合いたかった。永遠に生きるよりもそれが一番大切なこと。
誰かともし、本当に心をありのままにすべて分かち合うことができたら、その一瞬の中に永遠の価値があるでしょう。
あなたとこの物語を分かち合うことができたら、それは私にとって何よりの喜びです。
この不死の火の鳥をめぐって、人間の愛、生と死が壮大なスケールで描かれていきます。
手塚治虫が生涯をかけて挑んだ不滅のライフワークです。
永遠の命について考えるとき、私はいつも未来編のマサトを思い浮かべます。
マサトは永遠の命を得ますが、人類が滅んだあとも一人で生き続け、また人類が再生する時をひたすら待ち続けます。
この途方もない孤独を思うとき、永遠の命は私にはとても耐えられないと思うのです。
人が生きる喜びって何でしょう?
それは幸せを誰かと分かち合うことです。
もしすごい大金持ちで何でも手に入ったとしても、自分の心を分かち合える人が誰もそばにいなかったとしたら、その人の人生はむなしいだけでしょう。
幸せを分かち合うことが本当にすばらしいのは、それを分かち合うときに幸せが半分になってしまうのではなくて、幸せが2倍になるということです。ときには、2倍どころか100倍にも1000倍にもなるでしょう。
反対に苦しみを誰かと分かち合うことができたとき、その苦しみは半分にもそれ以下にもなります。
マサトは誰かと心を分かち合いたかった。永遠に生きるよりもそれが一番大切なこと。
誰かともし、本当に心をありのままにすべて分かち合うことができたら、その一瞬の中に永遠の価値があるでしょう。
あなたとこの物語を分かち合うことができたら、それは私にとって何よりの喜びです。
この記事へのコメント
Posted by COW at 2008年11月11日 23:10
>COWさん
ありがとうございます。
本当にそのとおりですね。
何かを分かち合うとき、その人との間に温かい素敵なものが生まれます。
それを何と呼ぶかは自由ですが、私たちの言葉の中では「愛」と呼んだりもしますね。
大きな意味での愛です。
火の鳥は愛を持って人々を眺めます。
人々が愛に辿り着けるように。
いつか読む機会があったら、ぜひ読まれてみてくださいね。
ありがとうございます。
本当にそのとおりですね。
何かを分かち合うとき、その人との間に温かい素敵なものが生まれます。
それを何と呼ぶかは自由ですが、私たちの言葉の中では「愛」と呼んだりもしますね。
大きな意味での愛です。
火の鳥は愛を持って人々を眺めます。
人々が愛に辿り着けるように。
いつか読む機会があったら、ぜひ読まれてみてくださいね。
Posted by ながしょ at 2008年11月12日 11:23
全体の内容はうろ覚えですが、永遠の命を手に入れた主人公が孤独に生きる様は子供心にぞっとさせられました。
漫画もあるのは知っていましたが、あまりにそのミュージカルの光景が恐ろしかったので、未だに読んでいません。
素敵なものを見たり、美味しいものを食べたときに、あの人にもこの幸せな気持ちをわけてあげたいなぁとよく思います。
また、何かに落ち込んだり、悲しいことがあっても、ある人の顔を見るだけ、声をきくだけで気持ちが和らぐことがあります。
心をわかち合える人がいるというのは、何より素晴らしいことですね。