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こんにちは、「ながしょ」こと店長の長崎です。
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2017年07月27日

完本 春の城

完本 春の城

1971年、水俣病未認定患者らとともにチッソ東京本社前で座り込みを行った石牟礼道子さんの心に浮かんだのは、島原の乱で原城にたて籠った名もなき人びとの身の上のことでした。その時、「乱を起こした人たちと私はつながっている」と感じたと言います。

『春の城』は1998年から1年間熊日新聞で連載された小説です。連載終了後、著者・石牟礼さんの思うところがあり『アニマの鳥』と改題されて出版され、すでにお持ちの方や読んだことのある方もいらっしゃるかと思います(現在は絶版になっています)。しかし今回、タイトルを元の『春の城』に戻して改めて出版された本書には、『春の城』のための取材紀行文で、同じく熊日新聞で1991年から97年まで連載された『草の道』全てが収録されました。

さらに!『アニマの鳥』刊行時よりも関連地図がより詳細になっており、また、登場人物の系図や相関図、関連年表など、読み進める助けとなる資料が新たに加えられています。

さらにさらに!社会学者の鶴見和子さんと『アニマの鳥』刊行後に行われた対談など『春の城』関連テキストが多数収録され、今回の出版にあたって田中優子さん(江戸文化研究者)、赤坂真理さん(作家)、町田康さん(作家)、鈴木一策さん(哲学宗教思想研究者)ら豪華なメンバーが解説執筆陣に迎えられました。

石牟礼文学の中で最高傑作に挙げる人も少なからずいる『春の城』、まさに完本と言うにふさわしい仕上がりです。
完本 春の城/石牟礼道子/藤原書店/4968円(税込)




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