2017年04月10日
作家の窪美澄さんがご来店!最新刊に直筆サインをいただきました!

大切な人の死を忘れられず、毎年12月になると声が出なくなる「記念日反応」という症状を抱える32歳の家具職人・壱春と、パンフレット制作会社に勤め家族を経済的に支えながらも、そこから抜け出すために結婚を願っている、同じく32歳の恋愛が苦手な桜子。あるきっかけで出会うことになる2人の目線で語られていく物語では、人の一生の、決して「すこやかなるとき」ばかりではない面や、人と人のやりとり、心の動きが、丁寧に丁寧に掬い取りながら描かれています。心優しくなれる恋愛小説です。ぜひ読んでみてください。
やめるときも、すこやかなるときも/窪美澄/集英社/1728円(税込)
著者の窪美澄さんがご来店下さり、直筆サイン本を作ってくださいました!物語中でも重要なモチーフとなっている椅子が図案の手作りハンコも押してくださっています。数に限りがありますので、ファンの皆様、お早めにどうぞ!お店にもサイン色紙をいただきました↓
窪美澄(くぼ・みすみ)さんプロフィール
1965年東京生まれ。フリーの編集ライターを経て、2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。
受賞作を所収したデビュー作『ふがいない僕は空を見た』で山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞を受賞。
近著に『さよなら、ニルヴァーナ』『アカガミ』『すみなれたからだで』など。