2017年01月28日
本屋さんを愛する皆様、何かを始めようと思っている皆様、必読の2冊です!

福岡の中心街から少し離れたけやきの並木道に、15坪の店舗を構える独立系書店ブックスキューブリック。多くの書店が閉店に追い込まれる逆風のなか2001年の開業以来、本を媒介に町と人をつなぐコミュニティをつくりながら、着実にファンを獲得してきました。そんなブックスキューブリックの店主・大井実さんの、本書は初の単著です。開業時の取引先との交渉、独自の店づくり、福岡の仲間とはじめたブックフェスティバル「ブックオカ」、カフェ&ギャラリー併設の2店舗目を開業…。15年間の悲喜こもごもをふりかえり、これからの「まちづくり」のかたちを示します。
ローカルブックストアである/大井実(おおい・みのる ブックスキューブリック店主)/晶文社/1620円(税込)

2016年に、東京荻窪にオープンしたばかりの新刊書店・Title。店主・辻山良雄さんの、こちらも初の単著となります。1997年に全国チェーン書店リブロに入社、店長など歴任し、2009年より池袋本店マネージャーを務め、2015年同店閉店後に退社されました。本書では、2016年1月に荻窪で開業する前後のあれこれについて書かれており、なんとTitle2016年度営業成績表とTtitle事業計画書まで付いています!…すべて、ひたすら具体的に書かれています。こんなに緻密でやさしくて、ときどきくすっと笑えて、そして(独立するしないに関わらず)日々の仕事に役に立つ「本屋本」、きっとたぶん世界初。
本屋、はじめました/辻山良雄(つじやま・よしお Title店主)/苦楽堂/1728円(税込)