自主仕入れで読者と対話(その2)

ながしょ

2008年12月09日 10:01

この記事では、店長が熊本日日新聞のコラム
「書店から」に寄稿した記事を要約・抜粋してお届けいたします。


(その1からの続き)
もうひとつの商品調達のシステムは「自主仕入れ」。
書店が仕入れる本を判断し、自主的に版元・取次に発注します。
当然ながら、これこそ書店という商売の最大のキモ。
 
出版社がファクスや郵便で送ってくれる売れ筋案内、
取次会社が毎週発行する業界紙の新刊書籍一覧を見れば、
近々どんな本が発売されるかは一目瞭然です。



新聞やテレビはもちろん、最近はインターネットでも
多様な出版情報が入手できます。



毎日大量に押し寄せてくる出版情報の洪水の中から、
書店員は社会の「いま」を読み取り、
売る本とそうでない本を日々判断する。
お客様の顔や、どういう書店でありたいのかをイメージしながら発注する。
全国ランキングに入るような本でも自店に合わないと思えば
仕入れないこともあるし、他店ではあまり売れていないが
自店では飛ぶように売れることもあります。
 

やはり書店は、自主的な仕入れの割合を高めて棚を作り、
棚を通して読者と対話していかなければ。
もっと勉強して見識を深め感性を磨いていきたいと常々感じます。

(おわり)


関連記事