2014年09月15日
再告知 坂本直充詩集『光り海』+石牟礼道子詩 朗読会

今年熊日出版文化賞を受賞した元水俣病資料館館長・坂本直充さんの詩集『光り海』と石牟礼道子さんの詩の朗読会開催が決定いたしました。2008年立ち上げ以降、伝統芸能と現代演劇をつなげる公演活動を展開し続けておられるアトリエ花習主宰によるイベントです。今回出演してくださるみなさんの詳しいプロフィールは、この記事の最後をご覧ください。
アトリエ花習HP→http://atelierkashu.com/
坂本直充詩集『光り海』+石牟礼道子詩 朗読会 熊本公演
〇出演:朗読 金子あい、笠井健一
音楽 設楽瞬山(尺八、能管、塤 他)
〇日時:2014年9月27日(土) 17時開演(16時30分開場)
〇場所:長崎書店3Fリトルスターホール
〇入場料:1500円
〇申し込み・問い合わせ:アトリエ花習(TEL090-9676-3798)
長崎書店(TEL096-353-0555、メールnagasaki@arion.ocn.ne.jp、または店頭にて)
〇主催:アトリエ花習 〇後援:藤原書店 〇協力:長崎書店
ことばがうまれました
しずかになみだがあふれました
はるかな旅でした
ようやく海のひとしずくを手にとることができました
そしてこの詩集をおとどけします
-坂本直充「光り海」あとがきより
「天はあるか 地はあるか」という詩句がある。
水俣病資料館館長 坂本直充さんが詩集を出された。
詩の中核には水俣病がある。
「毒死列島身悶えしつつ野辺の花」という句をお贈りしたい。
-石牟礼道子
「時は来た 水俣という重い空間の中で ことばが存在と
等しくなる時まで 私は待ったのだ(詩『満ち潮』より)」
そう彼は黙々と「待った」のだ。
…それにしても「言葉が存在と等しくなる」という表現は凄い。
艱難を全身に背負って生きてきた者が五臓六腑を震わせて
絞り出した語句と言おうか。いのちの息づかいを漲らせた言葉の
出所が、ここにもある。私はしばしばこの詩句を見つめた。
-柳田邦夫
出演者のみなさんについて
笠井賢一(かさい・けんいち)さん
1949年生まれ。今尾哲也氏(歌舞伎研究)に師事。劇作、演出家として古典と現代をつなぐ演劇活動を、能狂言役者や歌舞伎役者、現代劇の役者たちと続ける。「古事記」から「源氏物語」「平家物語」、近松門左衛門、宮澤賢治と幅広く演出。新作能では多田富雄作「一石仙人」「花供養-白洲正子の能」石牟礼道子作「不知火」などを演出。アトリエ花習代表。2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演・演出。今年から来年にかけて石牟礼作の未上演の新作狂言、新作能の上演をはじめ石牟礼作品の連続上演をめざす。
金子あい(かねこ・あい)さん
俳優・アーティスト。東京藝術大学大学院デザイン科修了。和洋を問わず様々な舞台で活躍。〈art unit ai+〉。古典を現代的な視点で表現する「平家物語」シリーズやマリヴォー「いさかい」などを発表。能を喜多流粟谷明生に、新内浄瑠璃を鶴賀流若狭掾(人間国宝)に師事。震災後はチャリティライブ「フクシマを思う」シリーズをはじめ、各地で伝える活動を継続。「ウル・ファウスト2008」「子午線の祀り」「贋作・桜の森の満開の下」「中島みゆき 夜会」「アリスのクラシックコンサート」等に出演。また2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演。
設楽瞬山(したら・しゅんざん)さん
都山流尺八奏者として活躍。演奏活動のほかに、演劇や語りの音楽として、演劇的な内容に深く添った表現を実現する。代表作に若村麻由美一人芝居「小宰相身投-平家物語による」や「千手」、同じく平家物語による麻実れいの語り芝居「女院出家」の音楽、真野響子一人芝居「夢十夜」(夏目漱石)の音楽など多数。2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演。
近日店頭でも坂本直充さんの『光り海』と、石牟礼道子さんの2002年時点での全詩集『はにかみの国』のコーナーをつくりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

光り海/坂本直充/藤原書店/3024円(税込)

はにかみの国 石牟礼道子全詩集/石牟礼道子/石風社/2700円(税込)
〇出演:朗読 金子あい、笠井健一
音楽 設楽瞬山(尺八、能管、塤 他)
〇日時:2014年9月27日(土) 17時開演(16時30分開場)
〇場所:長崎書店3Fリトルスターホール
〇入場料:1500円
〇申し込み・問い合わせ:アトリエ花習(TEL090-9676-3798)
長崎書店(TEL096-353-0555、メールnagasaki@arion.ocn.ne.jp、または店頭にて)
〇主催:アトリエ花習 〇後援:藤原書店 〇協力:長崎書店
ことばがうまれました
しずかになみだがあふれました
はるかな旅でした
ようやく海のひとしずくを手にとることができました
そしてこの詩集をおとどけします
-坂本直充「光り海」あとがきより
「天はあるか 地はあるか」という詩句がある。
水俣病資料館館長 坂本直充さんが詩集を出された。
詩の中核には水俣病がある。
「毒死列島身悶えしつつ野辺の花」という句をお贈りしたい。
-石牟礼道子
「時は来た 水俣という重い空間の中で ことばが存在と
等しくなる時まで 私は待ったのだ(詩『満ち潮』より)」
そう彼は黙々と「待った」のだ。
…それにしても「言葉が存在と等しくなる」という表現は凄い。
艱難を全身に背負って生きてきた者が五臓六腑を震わせて
絞り出した語句と言おうか。いのちの息づかいを漲らせた言葉の
出所が、ここにもある。私はしばしばこの詩句を見つめた。
-柳田邦夫
出演者のみなさんについて
笠井賢一(かさい・けんいち)さん
1949年生まれ。今尾哲也氏(歌舞伎研究)に師事。劇作、演出家として古典と現代をつなぐ演劇活動を、能狂言役者や歌舞伎役者、現代劇の役者たちと続ける。「古事記」から「源氏物語」「平家物語」、近松門左衛門、宮澤賢治と幅広く演出。新作能では多田富雄作「一石仙人」「花供養-白洲正子の能」石牟礼道子作「不知火」などを演出。アトリエ花習代表。2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演・演出。今年から来年にかけて石牟礼作の未上演の新作狂言、新作能の上演をはじめ石牟礼作品の連続上演をめざす。
金子あい(かねこ・あい)さん
俳優・アーティスト。東京藝術大学大学院デザイン科修了。和洋を問わず様々な舞台で活躍。〈art unit ai+〉。古典を現代的な視点で表現する「平家物語」シリーズやマリヴォー「いさかい」などを発表。能を喜多流粟谷明生に、新内浄瑠璃を鶴賀流若狭掾(人間国宝)に師事。震災後はチャリティライブ「フクシマを思う」シリーズをはじめ、各地で伝える活動を継続。「ウル・ファウスト2008」「子午線の祀り」「贋作・桜の森の満開の下」「中島みゆき 夜会」「アリスのクラシックコンサート」等に出演。また2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演。
設楽瞬山(したら・しゅんざん)さん
都山流尺八奏者として活躍。演奏活動のほかに、演劇や語りの音楽として、演劇的な内容に深く添った表現を実現する。代表作に若村麻由美一人芝居「小宰相身投-平家物語による」や「千手」、同じく平家物語による麻実れいの語り芝居「女院出家」の音楽、真野響子一人芝居「夢十夜」(夏目漱石)の音楽など多数。2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演。
近日店頭でも坂本直充さんの『光り海』と、石牟礼道子さんの2002年時点での全詩集『はにかみの国』のコーナーをつくりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

光り海/坂本直充/藤原書店/3024円(税込)

はにかみの国 石牟礼道子全詩集/石牟礼道子/石風社/2700円(税込)
│
ニュースあれこれ

