2012年02月02日
中公文庫 限定復刊フェア
こんにちは、スタッフの児玉です。文庫コーナーで中公文庫限定復刊フェア始めました。このシリーズが熊本で手に入るのは当店だけ、九州でも2、3か所でしか手に入りません。
この機を逃すと次はいつ目にかかれるかわからない本ばかり。大半が1冊1000円以上するのですが、名著率100%です。何点かご紹介します。

本の美術にひたすらな情熱を注ぎ続ける著者が、多様な技法を探求しつつ、徹底した完璧主義により珠玉のような手作りの本を生み出す苦心と喜びを、名匠の人間味あふれるエピソードなどをまじえながら語る、愛書家必読の好著。巻末書き下ろしエッセイ…鈴木一誌

十八歳で芥川に嫁し、昭和二年七月、龍之介自殺の日まで、わずか十年の結婚生活の間に、日々深まる夫の苦悩に心を痛めつつも、優しい気配りを絶やすことのなかった夫人が、去りいく年月の足音を愛惜しつつ、陰影豊かな、抑制のきいた美しい語り口で物語る追想録。巻末書き下ろしエッセイ…伊藤たかみ

なつかしき早慶戦の球音高々と響かせ、友愛の生涯を野球にかけた、明治・大正・昭和にわたる学生野球育ての親の回顧録。愛球者への永遠の指針書である。巻末書き下ろしエッセイ…赤瀬川隼

慶応四年二月十五日、フランス水平と土佐藩兵との間にその事件は起こった。殺されたもの、切腹したもの、死は免れたもの―悲運な当事者たちを包み込む事件の全貌を厳密正確に照らし出そうとする情熱、歴史をみはるかす自由闊達な眼差し…
構想十年、歴史を文学に消化させる夢を紡いだ偉大な
作家の懇親の遺著。
フェア開催期間は3/15までを予定しております。ぜひどうぞ!