2011年10月06日
【終了報告】藤代冥砂スライドショーツアー「福島」1
「今日は重たい荷物を持ってきました
あまりに重たいので皆さんと共有させて下さい」
開始の一言でした。
今、福島はどうなっているのだろう?
放射能の影響というのはいったいどういうことか?
そこで暮らす人々は?
1時間を越えるスライドショーが始まりました。
7月上旬に6日間、1人で車を走らせて、福島を巡って来られた藤代さん
そこで撮影してきた風景や人々をスライドショーで流し、解説をして下さいました
普通の平和な日本の風景が続きます
放射能は目では確認できません
ある小学校の水道の蛇口付近が6日間の中で1番高い数値を示したそうです
それは国の基準値の約4万5千倍
避難区域に指定される前にそこで遊んだ子供がいたことでしょう
使命感で在住を決意し、生きる人々
先祖代々続いてきた家業を手放し、生きる人々
正しい選択肢は、自己判断でしかありません
頭では分かっていても、行動できないことがたくさんあります
津波の被災地は被災から半年経った今もひどい現状です
田んぼには水が張られず干上がり、雑草が生い茂ります
海から約2キロ離れたところに40隻の船がそのままになっています
瓦礫の山の1つ1つは、家族を守る柱であったり、たくさんの思い出です
1時間以上あったスライドショーは拍手が不相応に感じるほど、
静かに、そして皆の心に確かな重みを残して終わりました
藤代さんは最後に言いました
「趣旨を理解して参加している皆さんはとても勇気があります」
サイン会には長蛇の列ができ、1人1人向き合って話をされていました
今回のタイトルは「福島」1
「福島」2、3と情報を更新して、各地を回られるとのこと
熊本という地に暮らす私達も決して他人事ではありません
継続し、判断し、行動する必要があることを教えて下さいました
心よりお礼申し上げます