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こんにちは、「ながしょ」こと店長の長崎です。
熊本の本屋、熊本の書店として皆様に支えられて120周年を迎え、温故知新、人と本の幸せな出会いを演出していきます。
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2011年01月09日

牛への道

牛への道



牛への道 (新潮文庫)
宮沢 章夫 (著)

文庫: 268ページ
出版社: 新潮社 (1997/04)
ISBN-10: 4101463212
ISBN-13: 978-4101463216
発売日: 1997/04
商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm

「自動販売機」である。そもそも、どこのどいつが、千円札を使える自動販売機などつくったのだ。まったく便利なことこのうえないじゃないか。ありがとうございました。ところが、便利の陰に恐るべき問題が潜んでいた。
 千円札が戻ってくる。


この本はわたしにとって読書における今年の「初笑い本」となりました。
パッと目をひく発色の黄色が目印です。
(ただ、表紙が外を向いている場合に限ります)。

そもそも、この表紙です。

くねくねした道を歩いている乳牛と、
その背に乗った人物の振り返りざまの表情が本当に愛らしいにっこり
イラストは、しりあがり寿さんです。

内容も、ネタ自体はあれです。
誰もが「あるある」「わかるわかる」という庶民の日常レベル。
面白くしているのは作者の着眼点+言葉の使い方です。
面白いと思えるエッセイに出会うといつも感じます。
同じ世界で生きていても、ものの見方/とらえ方で、
こんなにも違う世界になるのか・・・見習いたいものです。

例えば、
「たんにそう命名されたからそうなった」
というタイトルの章。

知人の高橋という男が家に招かれた。
たまたまその日の夕食のメニューは天ぷらだった。
満足した高橋は「うまいうまい」と大喜び。
以後、高橋が訪問すると当然のように食卓に天ぷらが並ぶ。
やがてその家では天ぷらのことを「タカハシ」と呼ぶようになった。

と、
いうような具合です。
あーわかるわかる! あるある、そういうこと。
と、なりますよねにっこり
特に具体例は思いつかないですが、
自分の身の回りに、似たようなことがあったような気がします。

個人的には、
「犬を見る人生」と「危うい装置」と「土俵と女」あたりが
とても笑えました。

見開き2ページほどで分けられた章から成り立ち、短く読みやすいので、
通勤時間や待ち時間などの隙間時間用に携帯してはいかがでしょう。

にやにや顔を怪しまれないように注意が必要ですが、
感情を押し殺し平常を装う訓練としても使える本というわけです。

すばらしい肯く


この記事へのコメント

いろんな人のエッセイはよく読みます。 この作家さん?のは初めて知りました。 くすっと笑えるエッセイとか好きなので読みたいと思います! ご紹介ありがとうございました!
Posted by ターコ at 2011年01月11日 00:02
La!Bunkoの時、この本にしようかと、最後まで迷った大好きな一冊です。
Posted by ケンタロウ at 2011年01月11日 23:45
>ターコ様
コメントありがとうございます^^
私も笑えるエッセイを日々真剣に探しております。
私もこの方の本を読むのはこれが初めてなのですが、
他にも、いかにもおもしろげなエッセイ本をいくつか出されておりますので、ちかぢか読破したいと目論んでおります^^
ツボにハマればまたご紹介させていただくと思うので、おたのしみに!!

>ケンタロウ様
コメントありがとうございます^^!
La!Bunkoで最後まで迷った大好きな一冊とのこと、なんだか嬉しいです! 
とても面白い一冊ですよね・・・! 
たまたま出会うことができて良かったと思います。
他にもおすすめエッセイなど知りたいです。
どうもありがとうございました^^
Posted by スタッフC at 2011年01月12日 15:37
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