2010年05月04日
樋口友香 個展 「おぼこ娘」
御見舞い
赤ずきんちゃんは狼に食べられてしまいました。
ギャラリーのご案内です

樋口友香個展「おぼこ娘」
期間:5月2日(日)~5月8日(土)
場所:長崎書店ギャラリー[入場無料]
こんにちは。
スタッフのSです。
今日は、当店ギャラリーで開催中の「おぼこ娘」の世界をほんの少しご紹介します。
おぼこ娘:世ごとになれぬういういしい娘
女性の方で、自分が「少女」だったと意識したのはいつですか?
現役の少女です。という方もいらっしゃるかと思いますが、あらためて振り返ってみると、十代の頃にことさら自分が「少女」だと意識したことは無かったように思います。
描かれた少女たちの絵は、“純粋無垢な女の子”ではなくて、自分が大人であることを知っていながら女の子を演じている少女。そんな印象を受けました。
知人の「女は子どもの時から女だ」という言葉を思い出します。
年齢的には子どもであっても、女性は「おとな」と「少女」の間を行ったり来たりしている生きものなのかもしれません。
そんな思春期の揺れ動く不安を、繊細な筆致で描き出す樋口さんは、現役の学生さんです!
今日はギャラリーに樋口さんがいらっしゃったので、お話を伺うことができました。
ギャラリー内の作品数点は、童話をモチーフにしたものだそうです。
例えば…

こちらの「いいつけを守らない子」は、アンデルセンの「赤い靴」がモチーフになっています。
戒めを破り、教会に赤い靴をはいてでかけた少女カーレンは、死ぬまで踊り続ける赤い靴の呪いから逃れるために、自分の両足を断ち切らなければなりませんでした。
モチーフとなった童話を通して作品を眺めると、また違ったものが見えてくるような気がします。
樋口さんがいらっしゃれば、とても気さくにお話ししてくださいます!
ぜひギャラリーにお越しくださいませ
女性の方で、自分が「少女」だったと意識したのはいつですか?
現役の少女です。という方もいらっしゃるかと思いますが、あらためて振り返ってみると、十代の頃にことさら自分が「少女」だと意識したことは無かったように思います。
描かれた少女たちの絵は、“純粋無垢な女の子”ではなくて、自分が大人であることを知っていながら女の子を演じている少女。そんな印象を受けました。
知人の「女は子どもの時から女だ」という言葉を思い出します。
年齢的には子どもであっても、女性は「おとな」と「少女」の間を行ったり来たりしている生きものなのかもしれません。
そんな思春期の揺れ動く不安を、繊細な筆致で描き出す樋口さんは、現役の学生さんです!
今日はギャラリーに樋口さんがいらっしゃったので、お話を伺うことができました。
ギャラリー内の作品数点は、童話をモチーフにしたものだそうです。
例えば…
こちらの「いいつけを守らない子」は、アンデルセンの「赤い靴」がモチーフになっています。
戒めを破り、教会に赤い靴をはいてでかけた少女カーレンは、死ぬまで踊り続ける赤い靴の呪いから逃れるために、自分の両足を断ち切らなければなりませんでした。
モチーフとなった童話を通して作品を眺めると、また違ったものが見えてくるような気がします。
樋口さんがいらっしゃれば、とても気さくにお話ししてくださいます!
ぜひギャラリーにお越しくださいませ

この記事へのコメント
Posted by メガネの大宝堂
at 2010年05月05日 23:19

>メガネの大宝堂さん
いらっしゃいませ大宝堂さん。
樋口さんの描く、海の底のような青色は不思議な感じがしますね。
童話は、めでたしめでたしで終わるのもよいものですが、残酷な部分が物語をより引き立たせるところもいいですよね。
いらっしゃいませ大宝堂さん。
樋口さんの描く、海の底のような青色は不思議な感じがしますね。
童話は、めでたしめでたしで終わるのもよいものですが、残酷な部分が物語をより引き立たせるところもいいですよね。
Posted by ながしょ
at 2010年05月06日 19:48

不思議と心を惹かれる作品ばかりです。
これは皆さんにぜひ実作品の「繊細な筆致」をご覧いただきたいですね。
『ないものねだり』と題された作品には衝撃を受けました。
昨日の初見以来、あの童話のことをずっと考えています。