2010年02月03日
ナカムラ佳子・笹井雅文 作品展「文学鏡」へようこそ!
長崎書店ギャラリースペースにて、ナカムラ佳子・笹井雅史 作品展「文学鏡」を開催中です。
期間は二月一日~二月七日まで。
長崎書店内にあらわれた、妖しげな鏡の中の世界…!
どんな展示がされているのでしょうか。
さっそく行ってみましょう。
スタッフのSです。
左の写真は、ナカムラ佳子さんが描いた「少女地獄」です。
「文学鏡」では、夢野久作の「少女地獄」、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」等の、ひとつの作品をモチーフに、ナカムラ佳子さんは緻密な鉛筆画を、笹井雅史さんはモノクロームの写真を展示しています。
2つの作品の対比にはどんな意味があるのでしょうか?
今日は、ナカムラ佳子さんにお話を伺いました。
うまくまとめられるか不安ですが、こんなお話をしてくださいました。
「今回は“本”を題材にとり作品を作っています。
ナカムラ佳子、笹井雅史のそれぞれが、その本を読んだ時に感じたものがひとつの作品になっています。
しかし、本そのものは一冊であっても、読んだ人間によって想起する作品のイメージ、想像、妄想はひとりひとり違うはずです。
今回の展示を見て、自分の中にある想像や妄想の一面の新たな発見になれば…と思います。」
なるほど。たしかに、100人の人間が脳内で作り出したあるイメージが、100人とも完全に一致することはないですよね。
似たところがあったとしても、どこが違うところがあるはずです。
まるで合わせ鏡の中を覗いたような世界です。
展示は二月七日まで。ぜひお越しくださいませ!