2017年04月11日
【再告知と追加情報】石牟礼道子卆寿記念 石牟礼道子━詩の言霊と劇世界

『浄瑠璃「不知火」座━石牟礼道子劇場』熊本公演を、長崎書店3Fリトルスターホールにて開催することが決定いたしました。
以下は、主催者であるアトリエ花習の笠井賢一さんからのご挨拶です。
石牟礼さんは新作能『不知火』(2002年に東京、2003年に熊本、2004年に水俣親水緑地で奉納公演)を「現代文明に倒れた人間の魂と自然の命を救うには言葉を超えた祈りの音楽が必要だ」という思いで書かれました。私は『不知火』を演出して以来、石牟礼文学の総てに伏流水のように流れている詩と歌と劇の豊饒さ━芸能の力を、多くの方に伝えるべく、2011年『言霊━詩、歌、舞━石牟礼道子、多田富雄 深き魂の交流』の公演、そして2014年9月の『坂本直充詩集「光り海」+石牟礼道子詩の朗読会』を水俣・熊本で開催してきました。此の度『浄瑠璃「不知火」座━石牟礼道子劇場』を立ち上げ、3月11日の石牟礼道子卆寿記念の東京の催しで浄瑠璃芝居「六道御前」を上演しました。
石牟礼作品の深く魂に響く詩の言霊と、劇世界を水俣、熊本の皆様にご覧頂き、卆寿を迎えられた石牟礼さんご自身にもお見せしたいと切に願っての公演です。
アトリエ花習 笠井賢一
イベント詳細については続きをお読みください
石牟礼道子卆寿記念 石牟礼道子━詩の言霊と劇世界
浄瑠璃(じょろり)「不知火」座━石牟礼道子劇場
【一部】詩の言葉
「花を奉る」 語り 金子あい
笛 設楽瞬山
「浜の甲羅」「月夜」
石牟礼道子全詩集『はにかみの国』より
「さくらさくらわが不知火はひかり凪」
「毒死列島身悶えしつつ野辺の花」他全六句
石牟礼道子全句集『泣きなが原』より
語り・歌 金子あい
笛 設楽瞬山
作曲・演奏 佐藤岳晶
浄瑠璃「不知火」座 立ち上げのご挨拶 笠井賢一
休憩10分
【二部】浄瑠璃一人芝居
『六道御前』
石牟礼道子作『西南役伝説』より
金子あい
作曲・演奏 佐藤岳晶
尺八・能管 設楽瞬山
構成・演出 笠井賢一
天涯孤独の放浪の芸能者おろくが母恋の身の上を語り、
浄瑠璃(じょろり)を語る。
石牟礼道子の癒しの浄瑠璃浄土、
祈りと歌の浄瑠璃芝居。
「三界火宅のみなし子が、かかさんや兄者を思い出そうとすれば、
じょろりことばで思い出す。じょろりがわたいやら、わたいがじょろりやら。
こうして、酒にも酔いまする」
「お前のじょるりは夕闇の吹雪じゃ。魂ば舞わするとなあ」
【熊本公演】
2017年4月25日(火)
午後6時30分公演開始(30分前開場)
会場:長崎書店3Fリトルスターホール
入場料:3000円(学生2000円)
主催:アトリエ花習 後援:藤原書店
申込み・問い合わせ アトリエ花習 TEL090-9676-3798
※追加情報 長崎書店店頭でもチケット販売を開始いたしました。
石牟礼道子(いしむれ・みちこ)
1927年熊本県天草郡に生まれる。詩人・作家。1969年に公刊された「苦海浄土━わが水俣病」は文明の病としての水俣病を描いた歴史的な作品。1973年マグサイサイ賞、1993年「十六夜橋」で紫式部賞、2011年朝日賞、2002年「はにかみの国━石牟礼道子全詩集」で芸術選奨文部科学大臣賞。新作能「不知火」が東京・熊本・水俣で上演された。藤原書店刊行の石牟礼道子全集「不知火」が完結。その後も次々と著書の刊行が続いている。
笠井賢一(かさい・けんいち)
1949年生まれ。今尾哲也氏(歌舞伎研究)に師事。劇作、演出家として古典と現代をつなぐ演劇活動を、能狂言役者や歌舞伎役者、現代劇の役者たちと続ける。「古事記」から「源氏物語」「平家物語」、近松門左衛門、宮澤賢治と幅広く演出。新作能では多田富雄作「一石仙人」「花供養-白洲正子の能」石牟礼道子作「不知火」などを演出。アトリエ花習代表。2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演・演出。今年3月11日『浄瑠璃「不知火」座 石牟礼道子劇場』を立ち上げ、今後もさらに多くの石牟礼作品の上演を実現していく。
金子あい(かねこ・あい)
俳優・アーティスト。東京藝術大学大学院デザイン科修了。和洋を問わず様々な舞台で活躍。〈art unit ai+〉。古典を現代的な視点で表現する「平家物語」シリーズやマリヴォー「いさかい」などを発表。能を喜多流粟谷明生に、新内浄瑠璃を鶴賀流若狭掾(人間国宝)に師事。震災後はチャリティライブ「フクシマを思う」シリーズをはじめ、各地で伝える活動を継続。「ウル・ファウスト2008」「子午線の祀り」「贋作・桜の森の満開の下」「中島みゆき 夜会」「アリスのクラシックコンサート」等に出演。また2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演。
佐藤岳晶(さとう・がくしょう)
作曲、地歌筝曲演奏。パリ国立高等音楽院エクリチュール(作曲技法)科修了後、東京藝術大学大学院にて、近世邦楽の内発的発展を探る研究により博士(学術)取得。地歌筝曲を二代 米川文子師(人間国宝)に師事、佐藤文岳晶の名でも演奏活動を行うほか、長唄を今藤尚之師に師事。音楽作品に、石牟礼道子作詞≪三日月まんじゃらけ≫≪不知火≫、鶴見和子作詞≪萃点Ⅰ≫、坂本直充作詞≪永遠の子ら≫など。京都女子大学准教授。
設楽瞬山(したら・しゅんざん)
都山流尺八奏者として活躍。演奏活動のほかに、演劇や語りの音楽として、演劇的な内容に深く添った表現を実現する。代表作に若村麻由美一人芝居「小宰相身投-平家物語による」や「千手」、同じく平家物語による麻実れいの語り芝居「女院出家」の音楽、真野響子一人芝居「夢十夜」(夏目漱石)の音楽など多数。2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演。
浄瑠璃(じょろり)「不知火」座━石牟礼道子劇場
【一部】詩の言葉
「花を奉る」 語り 金子あい
笛 設楽瞬山
「浜の甲羅」「月夜」
石牟礼道子全詩集『はにかみの国』より
「さくらさくらわが不知火はひかり凪」
「毒死列島身悶えしつつ野辺の花」他全六句
石牟礼道子全句集『泣きなが原』より
語り・歌 金子あい
笛 設楽瞬山
作曲・演奏 佐藤岳晶
浄瑠璃「不知火」座 立ち上げのご挨拶 笠井賢一
休憩10分
【二部】浄瑠璃一人芝居
『六道御前』
石牟礼道子作『西南役伝説』より
金子あい
作曲・演奏 佐藤岳晶
尺八・能管 設楽瞬山
構成・演出 笠井賢一
天涯孤独の放浪の芸能者おろくが母恋の身の上を語り、
浄瑠璃(じょろり)を語る。
石牟礼道子の癒しの浄瑠璃浄土、
祈りと歌の浄瑠璃芝居。
「三界火宅のみなし子が、かかさんや兄者を思い出そうとすれば、
じょろりことばで思い出す。じょろりがわたいやら、わたいがじょろりやら。
こうして、酒にも酔いまする」
「お前のじょるりは夕闇の吹雪じゃ。魂ば舞わするとなあ」
【熊本公演】
2017年4月25日(火)
午後6時30分公演開始(30分前開場)
会場:長崎書店3Fリトルスターホール
入場料:3000円(学生2000円)
主催:アトリエ花習 後援:藤原書店
申込み・問い合わせ アトリエ花習 TEL090-9676-3798
※追加情報 長崎書店店頭でもチケット販売を開始いたしました。
石牟礼道子(いしむれ・みちこ)
1927年熊本県天草郡に生まれる。詩人・作家。1969年に公刊された「苦海浄土━わが水俣病」は文明の病としての水俣病を描いた歴史的な作品。1973年マグサイサイ賞、1993年「十六夜橋」で紫式部賞、2011年朝日賞、2002年「はにかみの国━石牟礼道子全詩集」で芸術選奨文部科学大臣賞。新作能「不知火」が東京・熊本・水俣で上演された。藤原書店刊行の石牟礼道子全集「不知火」が完結。その後も次々と著書の刊行が続いている。
笠井賢一(かさい・けんいち)
1949年生まれ。今尾哲也氏(歌舞伎研究)に師事。劇作、演出家として古典と現代をつなぐ演劇活動を、能狂言役者や歌舞伎役者、現代劇の役者たちと続ける。「古事記」から「源氏物語」「平家物語」、近松門左衛門、宮澤賢治と幅広く演出。新作能では多田富雄作「一石仙人」「花供養-白洲正子の能」石牟礼道子作「不知火」などを演出。アトリエ花習代表。2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演・演出。今年3月11日『浄瑠璃「不知火」座 石牟礼道子劇場』を立ち上げ、今後もさらに多くの石牟礼作品の上演を実現していく。
金子あい(かねこ・あい)
俳優・アーティスト。東京藝術大学大学院デザイン科修了。和洋を問わず様々な舞台で活躍。〈art unit ai+〉。古典を現代的な視点で表現する「平家物語」シリーズやマリヴォー「いさかい」などを発表。能を喜多流粟谷明生に、新内浄瑠璃を鶴賀流若狭掾(人間国宝)に師事。震災後はチャリティライブ「フクシマを思う」シリーズをはじめ、各地で伝える活動を継続。「ウル・ファウスト2008」「子午線の祀り」「贋作・桜の森の満開の下」「中島みゆき 夜会」「アリスのクラシックコンサート」等に出演。また2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演。
佐藤岳晶(さとう・がくしょう)
作曲、地歌筝曲演奏。パリ国立高等音楽院エクリチュール(作曲技法)科修了後、東京藝術大学大学院にて、近世邦楽の内発的発展を探る研究により博士(学術)取得。地歌筝曲を二代 米川文子師(人間国宝)に師事、佐藤文岳晶の名でも演奏活動を行うほか、長唄を今藤尚之師に師事。音楽作品に、石牟礼道子作詞≪三日月まんじゃらけ≫≪不知火≫、鶴見和子作詞≪萃点Ⅰ≫、坂本直充作詞≪永遠の子ら≫など。京都女子大学准教授。
設楽瞬山(したら・しゅんざん)
都山流尺八奏者として活躍。演奏活動のほかに、演劇や語りの音楽として、演劇的な内容に深く添った表現を実現する。代表作に若村麻由美一人芝居「小宰相身投-平家物語による」や「千手」、同じく平家物語による麻実れいの語り芝居「女院出家」の音楽、真野響子一人芝居「夢十夜」(夏目漱石)の音楽など多数。2011年12月には熊本、水俣で『言霊 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』に出演。