特別企画展<長崎次郎書店の「これまで」と「これから」>

ながしょ

2014年07月01日 12:00



長崎次郎書店創業140周年・長崎書店125周年記念特別企画
<長崎次郎書店の「これまで」と「これから」>を開催いたします。

-開催期間平成26年7月1日~7月21日:於 長崎書店ギャラリー-




ごあいさつ



昨年春、明治7年創業の長崎次郎書店(中央区・新町)が諸般の事情により休業を余儀なくされました。言わずと知れた県内最古級の書店であり、弊社(株式会社長崎書店)は明治22年、その上通支店として開店し、戦後の経営分離を経て現在に至っております。

長崎次郎書店は、かの文豪・森鷗外が『小倉日記』のなかで「書肆の主人長崎次郎を訪ふ」と記すなど、そのエピソードの数々は私たちの想像力を豊かに掻き立てます。
大正13年に創建された現在の建物は、明治・大正期に活躍したスター建築家・保岡勝也の設計によるもので、『国登録有形文化財』に指定されており、新町界隈のランドマークとして県民の皆様に親しまれてきました。

やむを得ない事情により休業となった折、建物を管理する長崎次郎株式会社様と弊社との間で、長崎次郎書店の今後について度重なる話し合いの場が持たれました。
「県民の皆様に『長崎次郎』の呼称で親しまれてきた書店を、もう一度再開したい」
昨今の商環境の激変や長引く出版不況など課題は多いものの、双方の想いはその一念に集約されました。

そして季節は巡り、今春、営業再開に向けての計画がスタートしました。
弊社が『長崎次郎書店』の屋号を引き継ぐ形で、今夏、創業140周年の節目の年にリニューアルオープンいたします。その規模はささやかなれど、地域の方々に必要とされ、愛される書店となるべく、7月31日の開店に向け、現在鋭意準備中です。

今回、長崎次郎書店のこれまでの歴史や由来をご紹介すると同時に、あたらしい一歩を踏み出すために進行中のプロジェクトの一端をお伝えできたらと、このささやかな展覧会を企画いたしました。この企画展から、旧き書店の内に響く、その胎動を少しでも感じて頂ければ幸いです。そして実際に生まれ変わった書店に足を運んでいただけましたら、これに勝る喜びはございません。

この長崎次郎書店再開に向けたプロジェクトでは、数多くの取引先ならびに関係者の皆様に、多大なる励ましを頂戴いたしました。また、本展開催にあたりましては、長崎次郎株式会社様に、貴重な資料の数々を快くご提供いただきました。この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。


株式会社長崎書店
代表取締役 長﨑健一









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