「ポケットに草間。」「ポケットに森村。」

ながしょ

2014年08月24日 17:55

   

現代美術をポケットに。
アートの世紀のアート文庫。
「ヴァカボンズ・スタンダード」誕生。
平凡社よりポケットサイズのアート作品集「ヴァカボンズ・スタンダード」シリーズが発売されました。

第1巻は草間彌生。
草間彌生といえば、水玉模様が描きこまれた絵画とオブジェ。
ビビッドな色使い。
幼少時から幻覚や幻聴の症状が現れ、その幻覚や幻聴を表現するために絵を描き始めたという彼女の「死んでもなお、まだまだもっと絵を描きたい」という言葉の通り、溢れ出る創造意欲の一端を窺い知ることのできる1冊。

第2巻は森村泰昌。
作者自らが何らかの肖像となる作品のことを「セルフポートレイト」というそうだ。
「ポケットに森村。」の表紙を飾るのはフリーダ・カーロの「自画像」……に扮する森村泰昌自身。
ゴッホの自画像やマリリン・モンローやチェ・ゲバラのあの有名な写真もセルフポートレイトになっていますが、元ネタと見比べているうちにどっちが本物なのかわからなくなってくる。
なりきり道、ここに極まれり!

サイズはお手頃ですが、濃いです
作家の代表作を紹介している本シリーズは入門書に最適です
巻末に作品リストと語録付き。各1,620円(税込)



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