La!Bunko2013 文庫セレクターご紹介⑦

ながしょ

2013年10月14日 11:31

ラ・ブンコ、スタートから10日が経ちました。おかげさまでご好評いただいております、ありがとうございます!

本日も文庫セレクターのみなさんと選んでいただいた文庫をご紹介いたします。本日は4名ご紹介いたします。

セレクターのみなさんへのアンケートで教えていただいたその他のおすすめ文庫や、文庫本への想い、読者へのメッセージなどもこちらで紹介させていただきます。
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髙島一精さん
 ファッションブランドNé-netデザイナー。1973年熊本県生まれ。1996年(株)イッセイミヤケ入社。2005年ネ・ネットをスタート。

美女と野球/リリー・フランキー/河出文庫/546円

仕事や人生に疲れている人にオススメです!ほとんど下ネタ(笑)なんですが、何度も読み返している僕の愛読書で、とにかく笑えます。リリーさんの優しさや、ものの見方など、妙な切なさを感じるところも好きですね。



髙島さんのその他のおすすめ文庫
 ●男の作法/池波正太郎/新潮文庫/515円
 ●青い鳥のゆくえ/五木寛之/角川文庫/(版元品切れ・重版未定)


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髙田聖子さん
 オーガニック食材と熊本産食材をベースにした、グラノーラなどのお店「EAT」を始めました。兼フリーライター

貧乏サヴァラン/森茉莉/ちくま文庫/567円

想像力界のクイーン・森茉莉。「私が若い女の人たちに言いたいことは楽しむ人になってもらいたいことだ」。読んで自分に暗示をかけ、未来にフワッと夢をみる。つらい出来事は、想像力のナイフとフォークで脇によけるのだ。



髙田さんのその他のおすすめ文庫
 ●わたしの献立日記/沢村貞子/中公文庫/720円


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髙野正通さん
 熊本の雑誌の編集に12年間携わった後、独立。現在は自由気ままに編集活動。新媒体も準備中!

大人失格 子どもに生まれてスミマセン/松尾スズキ/光文社知恵の森文庫/480円

人間のキレイな部分も汚い部分も、すべてひっくるめて「面白がる」視点が楽しくて爽快。安心感すら覚えてしまう一冊です。今の時代、これぐらいの「脱力」が必要では?独特の言い回しやフレーズも笑えます。



文庫本への想い、読者へのメッセージなど
 「本」は時代、地位、人種、文化・生活レベルなど、すべての「距離」をゼロにして読む者を迎えてくれる稀有な存在。だからこそ、先入観はナシで。「ここから何かを盗もう!」なんて堅苦しいことは考えず、ただただ「楽しむ」ことを大切にして読むようにしています。


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田尻幸子さん
 現代美術作家(ときどき)。主に熊本と東京で作品を発表。次回予定は未定。どこかで見て頂けたら嬉しいです

幼年期の終わり/クラーク/光文社古典新訳文庫/780円

誰にでもおすすめできる一冊は、私には選べません。この企画をきっかけに読み返したり、新たに目を通した中で、記憶に残った本です。NO.1は新訳でもう一度読んで、作家の力を改めて感じました。


田尻さんのその他のおすすめ文庫
 ●宇宙をぼくの手の上に/フレドリック・ブラウン/創元推理文庫/840円
 ●しのびよる破局/辺見庸/角川文庫/540円



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本日は以上です。まだまだよろしくお願い致します!
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