2011年03月05日 11:10
君よ、君自身から自由になるために
相手の悪(あやまち)ではなく、
自分の内側を見よ
他人の「悪(あやまち)」に気づいても、君がイライラする必要はない。
他人がやらかしてしまったこと、他人がすっぽかしてしまったこと、そんなものをジロジロ見なくていい。
そのかわりに視線をクルッと君の内側へと反転させて、じっくり見つめてみるといい。
「自分は何をやらかしてきて、何をすっぽかしてきたのかな」と。
法句経50
競わない
争うこと、競争すること、戦うこと。
そこにはハッピーな人などひとりたりともいやしない。
勝利者が得るのは相手からの恨み。
敗北者はストレスでぐったりする。
ゆえに心を鍛えた人は、
勝敗を気にせず、
生意気な優越感もなく、
グジグジした劣等感もなく、
悠々とハッピーに過ごす。
法句経201
満足する喜び
尊敬に値する心の整った人を尊敬し、偉そうになることもなく誰に対しても丁寧であること。
これが最高の幸福。
「今、ここではないどこか」「今、ここにはない何か」を求めていつも、「もっともっと」と落ち着かず彷徨い歩くのをやめて、「今、ここにあるごくふつうの物や人」に満足して、心が温かく充足していられること。
これが最高の幸福。
他人からこれまで受けてきた恩を思い起こし、それに報いたいという明るい心が湧き上がってくること。
これが最高の幸福。
自分の心にとってタイミングのよいときに、心の法則についての教えを聞いたり読んだりすることで、うっかり忘れそうになる真理を、繰り返し心に染み込ませ成長してゆくこと。
これが最高の幸福。
経集265
遺言
すべてのものは一瞬一瞬、刻一刻と壊れて、少しずつ消滅してゆく。
だから、君はほんの一瞬もムダにすることなく、精進するように。
これがまもなく死にゆく私が、君に先生として残す、最後の遺言となるだろう。
長部経典「大般涅槃経」