超訳ブッダの言葉

ながしょ

2011年03月05日 11:10

小池龍之介/編訳 出版社名 : ディスカヴァー・トゥエンティワン
出版年月 : 2011年2月
ISBNコード : 978-4-88759-958-1
(4-88759-958-7)
税込価格 : 1,785円
頁数・縦 : 1冊 20cm







君よ、君自身から自由になるために
こんにちは。スタッフのIです。

今日、ご紹介するのは、「超訳ブッダの言葉」という本です。

この本は、大好評だった「超訳ニーチェの言葉」の第二弾として発売された本です。

表紙も赤くて素敵でしょ。


今回、超訳を担当されたのは、「自分から自由になる沈黙入門」や「考えない練習」などで有名な小池龍之介さんです。

独特の言葉づかいで、ブッダの言葉がわかりやすく紹介されていました。


いくつかの言葉をご紹介したいと思います。





相手の悪(あやまち)ではなく、
自分の内側を見よ

他人の「悪(あやまち)」に気づいても、君がイライラする必要はない。
他人がやらかしてしまったこと、他人がすっぽかしてしまったこと、そんなものをジロジロ見なくていい。
そのかわりに視線をクルッと君の内側へと反転させて、じっくり見つめてみるといい。
「自分は何をやらかしてきて、何をすっぽかしてきたのかな」と。

法句経50



競わない

争うこと、競争すること、戦うこと。
そこにはハッピーな人などひとりたりともいやしない。
勝利者が得るのは相手からの恨み。
敗北者はストレスでぐったりする。
ゆえに心を鍛えた人は、
勝敗を気にせず、
生意気な優越感もなく、
グジグジした劣等感もなく、
悠々とハッピーに過ごす。

法句経201



満足する喜び

尊敬に値する心の整った人を尊敬し、偉そうになることもなく誰に対しても丁寧であること。
これが最高の幸福。

「今、ここではないどこか」「今、ここにはない何か」を求めていつも、「もっともっと」と落ち着かず彷徨い歩くのをやめて、「今、ここにあるごくふつうの物や人」に満足して、心が温かく充足していられること。
これが最高の幸福。

他人からこれまで受けてきた恩を思い起こし、それに報いたいという明るい心が湧き上がってくること。
これが最高の幸福。

自分の心にとってタイミングのよいときに、心の法則についての教えを聞いたり読んだりすることで、うっかり忘れそうになる真理を、繰り返し心に染み込ませ成長してゆくこと。
これが最高の幸福。

経集265



遺言

すべてのものは一瞬一瞬、刻一刻と壊れて、少しずつ消滅してゆく。
だから、君はほんの一瞬もムダにすることなく、精進するように。

これがまもなく死にゆく私が、君に先生として残す、最後の遺言となるだろう。

長部経典「大般涅槃経」



私は手塚治虫の「ブッダ」とヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」が大好きです。(あと聖☆おにいさんのブッダも大好きです)

そのどちらのブッダも人間くさく、人一倍苦悩し、たくさんの悩みと経験を通してさとりを開きます。
ブッダは神でも超人でもなく、私たちと同じ一人の人間として生まれ、同じような悩みを抱えて自分の内側を見つめていきます。

そういった意味では悩みは内側へ向かうための道しるべと言えるかもしれません。
雨なくして虹はないように、私たちも喜び以外のたくさんの感情を通して、本当の喜びを知っていく生き物なんだと思います。

だからこそ悩みや思い通りにならないことがあることは、本当はとてもありがたいことなのかもしれないですね。

たくさんの感情を体験できることに心から感謝です。

内側へ向かうチャンスをありがとうございます。




今日も幸せな一日になりますように。


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