卯年。
寒い……寒すぎる!
こんなに寒くては死んでしまう。でも雪がふるのは楽しくてしかたない熊本っ子のスタッフSです。
一年たつことのなんと早いことか。2010年の始まりがほんの1ヶ月前だったような気がしなくもありません。大人の体感時間の速さはほんと恐ろしいですよ……。
さて2011年は卯年。
うさぎ年にちなんで、うさぎの絵本を集めました
うさぎ年だからうさぎの絵本かよ単純だなあと言われると身もふたもないのですが、「うさぎ」と一言でいっても色々な絵本があるんですよ。色々ある中から2冊ご紹介。
イチオシはこれです!うさぎのさとうくん!
うさぎのさとうくんはうさぎの中にさとうくんが入っているとかそのようものではなくて、うさぎのさとうくんはうさぎのさとうくんという生きものです。フルネームは、さとうはねるくんです。
作者の相野谷由紀さんの発想力がいいなあ、すばらしいなと思います。
雨をリボンで結んで音楽会をひらく。
湖に映った月を拾ってかわかすと、月のもうふになる。
さとうくんの日常には、そこかしこに不思議の扉がひらいています。
もう1冊は、メキシコの民話「うさぎのみみはなぜながい」。
かわいいだけがうさぎじゃないぜという反骨精神を体現した絵本。
腕力では強い者に勝てない弱い者が、勇気と知恵をもって戦うお話…と書くと、うさぎが正義のヒーローみたいですが。
ちがうんだなこれが。
うさぎのやつはこんな顔です。うさぎ…本当に弱いのか?
神様に強く大きな体にしてもらうために、森の獣を倒すうさぎと、
うさぎに倒される強い獣。
どちらか一方が正しいというわけではなく、一方が悪いというわけでもないところが、この民話の奥深いテーマだと思います。
権謀術数と魑魅魍魎がうずまく世の中。みなさまよいお年をおむかえくださいませ。
そして来年もよろしくお願いいたします。
関連記事