La! Bunko日記-5

ながしょ

2010年09月06日 17:12





La! Bunkoでは100冊以上の文庫本が並べてあるわけですが、
今回文庫本セレクターの方々によって選ばれた本を
出版社別に見てみますと…

32人の方が新潮文庫を選ばれていました。
ダントツで1番多かったです。

次いで講談社文庫が17人、
文春文庫、角川文庫がそれぞれ10人でした。

では本日も文庫セレクターの方々を紹介してまいります。
森賢一さん
 美しいものといつまでも変わらないものが大好きで、自然の中でぼーっとしてい
 たい憧れがあるが、動いていないと生きていけない写真家。

火の国の城/池波正太郎

この本を読むと熊本に生まれてよかったと故郷を誇りに思える。歴史小説にはまだそんなに深入りしていないぼくでも面白くて2冊の長編もすいすい読めます。それにしても、加藤清正公に会いたい!



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うんばば中尾さん
 キャスター、リポーター、イベント司会、エッセイ、ミュージシャンなど様々な活
 動を行う。趣味は、アウトドア、焚き火、料理、旅。

奪取/真保裕一

読み始めるとジェットコースターに乗っているかのように、ドキドキ・ハラハラ・ワクワク、読み終わった時の爽快感!優れた構成力・取材力・文章力は秀逸!偽の1万円札を作成する羽目になった若者と、頼もしい仲間達、そしてエンディングは?…


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星原克也さん
 熊本日日新聞社文化部。1993年入社。春から芸能担当。当面の目標は綾瀬
 はるかインタビュー。願いは2歳の娘の幸せ。

しあわせの書 迷探偵ヨギ・ガンジーの心霊術
                        /泡坂妻夫


読んだのは高校生のとき。著者は奇術愛好家でもあった。巨大宗教団体の継承者問題がテーマのミステリーで、ストーリーにはたくさんのトリックがあるけど、それ以外にも「あっ」と驚く仕掛けが…


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門岡幸征さん
 家具職人。長崎書店配本カート、木製看板、本棚など製作。

コインロッカー・ベイビーズ/村上龍

20代半ばに出会い、忘れられない作品。母親に捨てられ、コインロッカーで二度目の生を受けた主人公のキクとハシ。美少女アネモネとの関係。全てが夢のような現実で衝撃的なオモシロさ!



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尾崎たまきさん
 水中カメラマン。海の生きものや動物などがとにかく大好き。ライフワー
 クに水俣をテーマに撮り続けている。現在、東京在住。

日輪の遺産/浅田次郎

この本は旅の移動中に読んだ本です。読み終えたときはバスの中で号泣でした。現代の話と終戦直後の話が交互に展開され、戦争に対するやるせない想いと、日本人の温かな心が胸にしみる一冊でした。



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櫻井栄一さん
 現代浮世絵師。NPO法人アートスイッチ代表理事。2009熊日デザイン賞グ
 ランプリ。趣味と言えるものは読書のみ。活字中毒。

不夜城/馳星周

日本人として当たり前と思っている日常は、危ういバランスで保たれている事を痛烈に教えてくれる本です。善悪を越えて、この本の主人公位強力に、自分の意思を貫けたならといつも思います。



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藤村育子さん
 MC.ステージイベントプロデュース。M.I.O代表。クラシックからカーパ
 フォーマンスまで、様々なシーンを企画演出する。

カラマーゾフの兄弟/ドストエフスキー

人間本来みな天使と悪魔の両質を持つ。芸術も犯罪もそこからうまれる。醜く愚かで逞しく繊細。だから私は人が好き!よくわかる絶対的大作!




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古場祐介さん
 長崎書店さん隣のセレクトショップFactoryバイヤー。持ち運び便利な文庫
 本は、出張の際よく携帯しています。

勝手に生きろ!/チャールズ・ブコウスキー

酔いどれ詩人にして偉大なるパンクス、チャールズ・ブコウスキーの20代当時の生活をもとに綴った骨太な作品。Factoryで取り扱いのあるFACTOTUMというブランドの名前の由来ともなった一冊。



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嶋村健さん
 会社役員。旅、写真、バイク、車、書道、JAZZ好き。
 最近は落語にハマってます。

全東洋街道/藤原新也

20歳の時に手にした衝撃的な一冊。作家の深い洞察力、情動を通じての文章、写真。旅での喜びや悲しみ、一期一会の出会い、人の生き様、人生とは何かを考えさせられます。
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