La! Bunko日記-2

ながしょ

2010年09月03日 15:43

La! Bunko 3日目です。

本当に大大大好評です!
中にはすでに4冊も5冊も売れたものもあります。
ご来店して下さった方々もとても楽しんでくださっているようで
毎日わくわくしております。

それでは今日からしばらく、La! Bunkoの文庫本セレクターの方々を
プロフィール、オススメの文庫本、オススメの理由を添えて
少しずつ紹介させていただきます。
行定勲さん
 映画監督。代表作は『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』2010年は『今度は愛
 妻家』『パレード』が公開される。FMKで月一回『月刊行定勲』を生放送中。

錦繡(きんしゅう)/宮本輝

私が上京して最初の夏休みだった。新聞配達をしながら住み込みをしていた四畳半の小さな部屋で、時を忘れて頁を捲くった。運命に翻弄された男女の往復書簡で綴られた美しい物語に、初めて落涙した小説です。



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塚原まきこさん
 タレント。学生時代にテレビ、ラジオのアシスタントを経験し、卒業後本格的にパ
 ーソナリティの仕事をスタート。おいしいもの大好き。食生活は麺中心!

ゲイルズバーグの春を愛す/ジャック・フィニイ
 
なんてステキなタイトルだろうというのがこの本の第一印象。切なくてノスタルジックなにおいのするこの作品は、私のお気に入りの短編集。何度読んでも懐かしく、優しい気持ちになれます。甘くほろ苦いタイムトラベル「春の手紙」は最高!


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中川哲子さん
 グラフィックデザイナー。中川哲子デザイン室代表。書籍装幀、ブックデザイン
 が得意。好きなことを仕事にしている幸せ者。

落下する夕方/江國香織

文庫本なのに、いい装幀だなあ…と購入した一冊。私の場合、本は見た目で選んでいると言ってもいいくらいです。力が抜けたデザインがなんとも魅力的で、もちろん内容も期待を裏切りません。装幀は杉浦康平氏。



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上野和久さん
 イベントラボアップフィールド代表。トークや音楽や交流会やカルチャーな
 Live・イベントが楽しめる斬新な営業スタイルのカフェをやっています。

恋する日本語/小山薫堂

この本は普段あまり使わない日本語の数々を引用して、恋を語ったり想ったりできて、なんだか胸がキューンと心揺さぶられます。「恋する日本語」を読むと、日本語に恋する自分に出逢えるのです!




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荒木智子さん
 ヴィジュアルコンサルタント。熊本生まれ、上通り育ち。ヨーロッパのトマトとチョ
 コが大好きで老後はスペインで暮らすことを妄想中。

アウト・オン・ア・リム/シャーリー・マクレーン

プライベートに大きな転機があり、その時、偶然手に取った本です。女優として大好きだった彼女の自伝で、恋愛・哲学・SF・意識改革などの色々な意味を含み、自分や周囲に優しくなれるエコロジーな本でした。





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山本修さん
 NINi店主。坪井のビル3階で飲食店を営んでいます。

FINE DAYS/本多孝好

おそらく初めて読んだ小説です。真理、情景描写がきっと僕の感覚と相性が良かったのでしょう。登場人物や景色等が鮮明に自分の中で映像化され小説を読む楽しさを教えてくれた一冊になりました。



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吉村尚子さん
 プランナー・エディター・ライター。出版社に勤務し、2006年に独立。編集者・ラ
 イターとして活動する他、アドバイザー・プランナーも務めている。

村上龍料理小説集/村上龍

小さな頃から珍味好き。今でも、レバ刺し、生牡蠣、焼き白子…といった文字を見るとテンションが上がります。20代の頃、非日常未開の食材と男女の世界に衝撃を受けたエロティックな一冊。




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元山貴文さん
 1982年3月14日生まれ人吉市出身。(有)有田PaulSmithCOLLECTION
 熊本店店長。趣味は、料理と仕事とカメラと子育て。嫌いな食べ物にんじん。

ひとりを愛し続ける本/遠藤周作
18年前の作品ですが、今と同じような女性ならではの恋愛観、筆者からみた女性(本誌では主に妻としての表現)の赤裸々な思いが綴ってある。恋愛は十人十色でもどこか共通している点があり、女性もこう思っているのか?と想像が膨らむ作品でした。




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野中元さん
 フォトグラファー。南阿蘇在住。田畑を耕し17年、農、食、芸を縦横無尽に駆け
 巡るアラフォー親父。2003年写真新世紀展奨励賞。

愛妻日記/重松清

直木賞作家、重松清が当時匿名で書いたという正真正銘のエロ本!夫の妻へのゆがんだ情欲を見事に心理描写する重松清ならではの確かな筆致。読めば欲情し妻を抱きたくなります。とても深く。夫婦で読む1冊。




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平田毅さん
 テレビ局勤務(KKT)。日々ニュースや番組作りに追われる映像人間にして 
 幼少期から本中毒者。 本を読まない人 本が嫌いな人とはまず友達になれません。

桃/久世光彦

桃果実はセクシャルなイメージとして絵画や写真んいもよく用いられるが 桃をモチーフにしてここに書かれた八つの短編は 鼻腔にねっとりとまとわりつくような桃の濃厚で甘い香りがそのまま文章になったようだ。それなのにどこか上品なのが 久世のエロティシズム 病みつきになるのだ。

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無料配布しておりますカタログには、文庫セレクターの方々の顔写真も掲載しております。
どうぞご来店して頂きまして、実際にお手に取って頂きたいと思っております。






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