うさぎのさとうくん

ながしょ

2009年08月07日 09:00

「うさぎのさとうくん」
さく・え 相野谷由紀
小学館
税込価格1,260円










うさぎの さとうはねるくんは
あるひ うさぎになりました
こんにちは。スタッフのSです。

これは、うさぎのさとうくんの、ファンタジックなゆる~い日々を描いた絵本です。
「ちいさないけ」 「くさのうみ」 「ほしのよる」 「すいか 」 「そらのまど」 「くるみ」 「もりのこおり」
7つの小さなエピソードは、どれも独特の浮遊感がある、不思議なお話ばかりです。

私は中でも「そらのまど」が好き。

雨あがりの夕方に散歩をしていたさとうくんは、水たまりに映る夕焼け空を眺めていました。
ひとつだけ特別くっきりした水たまりを見つけたので、ちょっとあけてみることにしました。
(水たまりの表面は、透明なうすいガラスでできていました。それをぱかっと開けるさとうくん)
水たまりの向こうには、もうひとつの夕焼け空がどこまでも広がっていました…

というお話。

水たまりをぱかっと開けちゃう発想がたまらなく好きです。

虫捕りあみで星をすくったり、すいかの船にのったり…
このゆるさ、いいわぁ。

頭がじんわりほぐれるさとうくんワールドは、ちょっと疲れた大人の方にもおすすめです。
着ぐるみ…という野暮なことは、大人の方は言ってはいけません。



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