上通りにある「長崎書店」さん。
正面入り口から入ると、一番奥に目につくのが、この表示。
ちょっぴりアカデミックで、お洒落なイメージを醸し出しています。
[NAGASAKI BOOK STORE]
店内は、明るさを押さえた落ち着いた照明で、壁や床はダーク調の色彩。
流れるBGMもとても心地よく、違和感なくとけ込めて、この空間をそっと包み込んでくれています。
第一印象は、
~癒しの空間~
とてもリラックスできて、居心地いいですよ
上品なダウンライトが雰囲気を盛り上げてくれています。
「長崎書店」さんの歴史についてお聞きしました。
「長崎書店」さんは、明治22年創業、今年で創業119年。
新町の「長崎次郎書店」の支店として上通りにオープンして今日に至っています。
同じ上通りの、大宝堂さんは創業100年、甲玉堂さんは創業90年で、上通り商店街を築いてきたお店の一つです。
「静かに本を読める大人のための書店」をイメージされているという店長。
そのイメージにぴったりの雰囲気がありますね。
下通の賑やかさとは違った雰囲気を持つ上通りの文化的要素を生かしたお店作りが感じられます。
大型店との大きな違いは、受験参考書が置かれていないこと!
趣味の雑誌やアートなど、年齢層の高い方に焦点をあてたものが並んでいます。
「静かな雰囲気の中で本を選べる、自分だけの時間と空間を提供」
この言葉の通り、他の人に邪魔されずに居られる空間です。
スタッフの方達の視線や言動もこの雰囲気を壊すことなく、自分だけの時間だけが流れていくようです。
[ジャンルのない本たちとギャラリー]
店舗の中央にあるこの本の山。
ジャンルごとの棚に並ぶと見逃されてしまうかもしれないチョットおすすめの本たちを集めたブースです。
ジャンルの異なる本も、隣同士に並ぶと何となく繋がっていたりして、なかなか面白いものですね
ブラウン系の本棚に仕切られた奥のスペースは、ギャラリー。
書道や絵画、写真などが毎月展示されます。
2年前に店舗をリニューアルした際に、意欲のある熊本の方のアピールの場として店長が提案されたとか。
店長やスタッフの店舗に対する思い入れがあちこちに見受けられます。
「崖の上のポニョ」の本の横には、スタッフ手作りの‘ポニョ’のぬいぐるみが置かれてましたよ
とっても可愛くて上手にできてました。(子供が持って帰りたくなりそうで!)
時間帯によって混み合い方が違うようですが、お邪魔した午後7時頃は仕事帰りの方がチョット立ち寄って本を読んでいる光景が目に入りました。
天井から吊されたスポットライトがうれしいですね
店長曰く、
「目的の本がなくても行ける本屋さん。ゆっくり過ごしたい本屋さん。」でありたいと・・・
でも、しかし、
「10回に1回ぐらいは、本をお求めいただきたい・・・ですかね」
私も、家が近ければ、立ち読みの常連さんになりそうな
「癒しの本屋さん」です
一見物静かな店長の、お客様の視点に立った店舗作りの熱い思い
「長崎書店」のこれからが楽しみです
本を買うつもりがなくても、チョット立ち寄って見られませんか!
雑踏の中から別世界へ~!
長崎書店
〒860-0845 熊本市上通町6-23
096-353-0555
096-322-2245
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