灯屋について
先日、ラジオ番組
「ブログのわ」でもお話した、
長崎書店の屋上に聳(そび)える「あれ」について
書こうと思います。
さて、長崎書店のてっぺんに見える不思議な構造物。
よく「あれって何ですか?」というお問い合わせを受けます。
名称は
「灯屋(とうや)」といいます。
当店は明治22年創業以来、幾度か建物の建て替えを行っています。
この灯屋が出来たのは昭和初期の建て替えの際に、建物の
最上部に据え付けられたものです。 (↓ 写真参照 ↓)
「灯屋」の役割は、読んで字の如く
明りを灯すことです。
当時、上通には高さのある建物があまりなく、
夜になると明かりが灯るこの「灯屋」のお蔭で、数百メートル先からでも
長崎書店の場所がすぐに分かる目印となっていたそうです。
現在に至るまで、建物の建て替えは数度ありましたが、
地元の方々から「灯屋はなくさないでほしい」という御要望をいただき、
建て替えの際も、てっぺんの灯屋部分だけは保存して
現在もビルの屋上で悠然と柔らかな明かりを灯し続けています。
上通の歴史を1世紀近く見守り続けてきた「灯屋」。
長崎書店としても今後大切に守り続けていきたいと考えています。
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