気になる新刊

ながしょ

2013年04月25日 12:17

みなさんこんにちは、スタッフの児玉です。3冊ご紹介します。


第18回中原中也賞が決定しました。中原中也賞とは「新鮮な感覚を備えた優れた現代詩の詩集」に贈られる賞ですが、今回受賞された細田傳造(ほそだ・でんぞう)さんは同賞のこれまでの受賞者のなかでも最年長となる69歳、4年前から詩作をはじめられたそうで、この本が初めての詩集です。若々しい言葉の世界が評価され見事受賞となりました。おめでとうございます!
谷間の百合/細田傳造/書肆山田/2625円




最年長受賞者といえば、先日は芥川賞でも75歳の黒田夏子さんの受賞が大変話題となりましたが、負けず劣らず驚異的なお方を最近見つけました。「元祖腐女子」とか「102歳の不良少女」などという異名を持つ俳人・金原まさ子さん。毒気を含んだあまりにも瑞々しいその感性、102歳のお人の書きつけた言葉だとは思えない!と、読めばきっとびっくりします。金原さんは、ブログを100歳からはじめたそうです。
句集 カルナヴァル/金原まさ子/草思社/2100円






今年創刊された同人誌『子午線 原理・形態・批評 vol.1』が届きました。詩と批評を中心に編まれており、ご覧のとおり本としても美しく仕上げられています。本誌の掲げる「使命」や批評の一部がネット上で公開されていますので、ぜひ読んでみてください。誌名の由来となった詩人パウル・ツェランの言葉も読めます。⇒【こちらで内容の一部が読めます】老雄の活躍がある一方で、もちろんこうした若い書き手らによる力強い試みがあります。これからも応援したいと思います。
子午線 原理・形態・批評 vol.1/子午線編集部/1600円
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