気になる新刊

ながしょ

2012年12月13日 13:22



こんにちは、スタッフの児玉です。新刊を6点ご紹介いたします。

熊本出身の俳優・高良健吾さんを主演に迎えて映画化され、来年の公開も決定している『横道世之介』原作本の文庫版が発売されました。2010年には柴田練三郎賞受賞、本屋大賞3位入賞を果たしている小説です。底抜けのお人好し、どこにでもいそうでいない魅力を湛えた主人公・横道世之介の青春の物語です。
横道世之介/吉田修一/文春文庫/750円









作家の小池真理子さんと川上弘美さんが18人の女性作家を読み、それぞれの作品から選んでまとめたシリーズ、精選女性随筆集全12巻がついに全巻発売されました。最後を飾ったのは『第11巻 向田邦子』そして『第12巻 石井好子・沢村貞子』です。入門版としても決定版としても最適なシリーズです。ちなみにこれまでのタイトルは…第1巻 幸田文/第2巻  森茉莉・ 吉屋信子/第3巻 倉橋由美子/第4巻 有吉佐和子・岡本かの子/第5巻 武田百合子/第6巻 宇野千代・大庭みな子/第7巻 白洲正子/第8巻 石井 桃子・高峰秀子/第9巻 須賀敦子/第10巻 中里恒子・野上彌生子 でした。
精選女性随筆集 第11巻 向田邦子/小池真理子・選/文藝春秋/1890円
精選女性随筆集 第12巻 石井好子・沢村貞子/川上弘美・選/文藝春秋/1890円







まだまだ謎も多い月を一生懸命見つめた本です。過去から未来へむけて月は私達にとっていかなる存在だったのか、いかなる存在でありうるのか。人の心を捉えて放さない月の話。
月 人との豊かなかかわりの歴史/ベアント・ブルンナー/山川純子・訳/白水社/2625円






本書は土門拳65歳の時の初エッセイ集です。写真のことが生き生きと語られます。土門拳の、写真が今も生き続けているように、言葉もまた心に届いてきます。
死ぬことと生きること/土門拳/みすず書房/2940円






「神は死んだ」という有名な言葉がありますが、本書が出典です。新訳で登場!!
喜ばしき知恵/フリードリヒ・ニーチェ/村井則夫・訳/河出文庫/1260円
以上6点 店頭にて販売中です。
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