私たちはいまどこにいるのか

ながしょ

2011年08月18日 15:03


著者: 小熊英二
出版社名: 毎日新聞社
出版年月 : 2011年3月
税込価格 : 1,890円













こんにちは
スタッフの児玉です。

東日本大震災から5か月が経ちました。
この震災で社会の抱える様々な問題が一気に顕在化しました。
日々伝えられるニュースには、希望も不安も感じます。

今日までに原発や災害に関する書籍が本当にたくさん出版されました。
これからもしばらく関連書籍の出版は続くと思われます。

今日紹介する本は、震災のことを扱った本ではないのですが、
今こそおすすめの本です。
この本は、著者の小熊英二氏の、1997年から2011年までの時評や講演を纏めたものです。

近代150年
戦後70年
冷戦後20年

どのようにして「いま」に至ったのか、
大変わかりやすい言葉で語られています。
著者の言葉を借りると「それらの問題がどのように構造的に発生してきたか、私たちはいまどの位置にいるのかという視点から」、個々の問題を個々のものとしてだけ扱ったのではない総合的な視点から近代の日本が語られています。

今回の震災については、まだまだ過去のこととして語れる段階ではありませんし、
復興に向けてやるべきこと・出来ることがたくさんあるのですが、
これから数々の問題と対峙していかなくてはならない今、ぜひ読んでみてほしい1冊です。


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