星の王子さまバンド・デシネ版

ながしょ

2011年06月11日 11:10

星の王子さま バンド・デシネ版
Le Salon des livres
ジョアン・スファール/作 池澤夏樹/訳 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ/原作 出版社名 : サンクチュアリ出版
出版年月 : 2011年5月
ISBNコード : 978-4-86113-956-7
(4-86113-956-2)
税込価格 : 1,869円
頁数・縦 : 189P 15×19cm


ぼくの星は小さすぎて、どこにあるのか指し示すことができない。
でも、そのほうがいいんだよ。
ぼくの星は、きみにとって、たくさんの星の一つになるだろう。
すると、きみはすべての星を眺めるのが好きになるだろう…

こんにちは。スタッフの石川です。

今日、ご紹介するのは、「星の王子さま」の公式コミック本です。

原作者の遺族が認めた、世界でただひとつのフランスコミック版となっています。
池澤夏樹さん翻訳で待望の刊行だそうです。

この本の発売に先だって、星の王子さまフェアをやっています。

星の王子さまは、子供のための物語ではなくて、かつて子供であったすべての大人の方にも読んでいただきたい物語です。

私自身、この本を初めて読んだのは大人になってからでした。

このコミック版は、最初絵が個性的だなぁと思いましたが、噛めば噛むほど味が出るような癖になる画風だと感じました。

星の王子さまはほんとに心に響く名言の宝庫です。

最初に紹介したものも私の大好きなもののひとつです。

他にもたくさんの素敵な言葉があります。


「砂漠が美しいのは、
 どこかに井戸をかくしているからだよ……」


「どんなおとなたちも、初めは子どもだったのだ」


「星たちが輝いているのは
…一人ひとりが自分の星をいつの日か
見つけられるようにっていうことなのかな」


「それは、ほかの十万匹ものキツネと変わりのないキツネにすぎなかった。
でも、ぼくが彼を友達にしたから、
いまではこの世でただ一匹のキツネなんだ」


「心で見なくっちゃ、
物事は良く見えないって事さ、
肝心なことは目にはみえないんだよ」


「だけど眼は盲目なんだ。
心で探さないといけないんだ」


「ぼくはしたことを見なくちゃいけなかったんだ。
言葉じゃなくって」


「心で見るよりよく見ることはできない、
本質は眼では見えない」


どの言葉の根底に流れているものは「大切なものは目には見えない」ということです。

目に見えなくても感じることはできる。

だから私たちは目に見えないものの力を信じることができるのかもしれないですね。

少し前に流れていたCMにこういうフレーズがありましたね。

「心は誰にも見えないけれど、心遣いは見える。
思いは誰にも見えないけれど、思いやりは誰にでも見える」

見えないものでもこうやって目に見える形で感じることはできます。

心に余裕がないときは、心遣いや思いやりも見えなくなってしまうことがあります。


そういうとき、この星の王子さまがきっと見えるようになる手助けをしてくれるでしょう。

コミック版はこの一冊ですが、小説はいろんな出版社から、いろんな訳者の方で出版されています。

読み比べて、自分にぴったりの王子さまを見つけてみてくださいね。



今日も幸せな一日になりますように。




関連記事