2011年07月02日 11:10
ごえんとは五つの「えん」のことで、縁、円、援、宴、園と書きます。
人との「縁」、支え合う「援」、楽しい「宴」、お金の「円」、集まりの「園」。
この五つの「えん」を味方にすることができれば、人生はとても豊かになります。
世界のホームラン王・王貞治さん。
現役時代の王さんは、打ち終わった後にバットを投げ捨てることはありませんでした。
必ずバットのヘッドが地面に着いてから、着けた状態で放すというバットの置き方をしていました。
同じような志向性をを持っている野球選手が、約30年ぶりに登場しました。
その人もバットを放り投げない。
必ずヘッドをつけて、地面に着いた状態で手を離す。
世界の安打製造機・シアトル・マリナーズのイチロー選手です。
道具を大事にしているふたりは前人未踏の大記録を打ち立てました。
道具を大事にしていると、どうも成績がついてくるみたいだ。
もしかすると、ピッチャーが投げたボールがググッと変化した時に、バット自身がこの人の役に立ちたいとボールを捉えにいっているのかもしれません。
バットが味方をしている。
守備でファインプレイを見せるイチロー選手のグローブは、いつも大切に扱われているお礼として、自らボールを捕りにいっているのかもしれません。
ホームランを打たれると、自分のグローブを足下に叩きつけるピッチャー。
三振をするとバットを地面に叩きつけて折ってしまうバッター。
このように道具に当たり散らすような人生観を持っている選手が、大成したのを見たことがありません。
自分が使っている道具を味方につけることができる人は、道具からも応援される人は、当たり前のようによい仕事をするのです。
(本文より)