有頂天家族

ながしょ

2011年01月16日 10:00





有頂天家族 (幻冬舎文庫) [文庫]
森見 登美彦

文庫: 423ページ
出版社: 幻冬舎 (2010/8/5)
ISBN-10: 4344415264
ISBN-13: 978-4344415263
発売日: 2010/8/5
商品の寸法: 15 x 10 x 2 cm

血を分けた者が敵となるとき、それは最大の敵となる。
だからおまえたちはつねにたがいを信頼しなくてはいけない。
兄弟仲良く! 
忘れてはいけないよ。
兄弟仲良く! 
なにしろ、おまえたちには、みんな同じ『阿呆の血』が流れている
こんにちは。
スタッフCです

本日のオススメ本は、タヌキが主役です。

時は現代。
タヌキ界の名門・下鴨一族の四兄弟は揃ってアホばかり。

偉大なる父上はかつて鍋の具にされて食われてしまい、
亡き父の威光は消えかかっている・・・・・・

真面目だが土壇場に弱い長男。
井戸の中のカエルとして暮らしている二男。
面白主義がいきすぎた三男。
ころころ転がるだけの末っ子。(だがこいつが一番かわいい)。

この頼りない四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、
京都の町を「腐れ大学生」に化けたり、
「虎」や「牛」や「美女」に化けたりしながら駆け回ります。

ひきこもり天狗や、
人間のくせに空を飛ぶ美少女も出没します。

四兄弟のライバルである、
金閣&銀閣の兄弟コンビもアホですが、
それでもみんなとても愛着があります

にぎやかであたたかい、
家族の絆を感じる物語。

冬にこそ読みたい一冊です
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