超訳 アリストテレスの恋愛論

ながしょ

2011年01月01日 11:10

白取春彦/著


出版社名 サンマーク出版
出版年月 2010年12月
ISBNコード 978-4-7631-3128-7
(4-7631-3128-1)
税込価格 1,050円
頁数・縦 77P 20cm






たとえば、世界中のことばを、
ポジティブなことば、
ネガティブなことば、
その中間のことば
に分けてみると、
愛ということばは
ポジティブなことばの
もっとも高いところに
置くことができる。
あけましておめでとうございます。

スタッフのIです。今年も本の紹介がんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします。


今日、ご紹介するのは、「アリストテレスの恋愛論」という本です。

アリストテレスは古代ギリシャの哲学者で、プラトンの弟子であり、かつプラトンの批判者でありました。
観念論的な哲学をしたプラトンに対して、経験重視の実証的哲学を展開しました。

愛についてのアリストテレスの言葉は、経験にもとづいたポジティブで深い言葉ばかりでした。



ときどき、わたしたちは忘れている。

お金は物質を表すことば、

希望は心を表すことば、

愛はたましいを表すことばだということを。




相手が歩きにくければ、いっしょに歩く。
相手が必要としているものを与える。
相手を見守り、でも、干渉しない。
そのうち、ふたりの喜びは同じになり、
苦しみも同じになり、
相手を見ることが、まるで自分を
見ているようになる。

「愛の関係においては、
相手を見ることが
自分を見ることになる」


愛はふたりを
同じ高みへと連れていく。
同じ花を
ふたりに見せる。
同じ思いを
ふたりにいだかせる。
ひとつの愛には、
ふたり分の力がある。
愛は愛という名で
ふたりをひとつにする。
愛に孤独はない。

(本文より)



愛はポジティブなことばのもっとも高いところに置くことができるというのは、本当にそのとおりだなぁと思いました。
「愛の対極のことばは無関心です」とマザーテレサは言いました。
つまり何の感情もないということです。
その対極にある愛ということばには、すべての感情があるということ、さらにすべての感情を超えたものがあるということだと私は思います。

愛って何でしょう?
愛ってどこからくるのでしょう?
愛はいつからはじまるのでしょう?

新年のはじめに愛についてこうやって考えてみるのはステキなことですね。

愛について考えると、いつも何か思い出すときのような幸せな気持ちになります。

それは、私が愛を思い出すときは同じように、愛も私を思い出してくれているから。

私が愛を生きようとするとき、同じように愛も私を生きようとしてくれるから。



今年一年も愛に包まれた幸せな一年になりますように。


すべての良きことがすべてのみなさまに雪崩のごとく起きますように。




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