こんにちは。スタッフのIです。
今日、ご紹介するのは、「人生を変える言葉 ありがとう」という本です。
この本は5年ほど前に読んだ本なのですが、今回、文庫化されたのを機にパラパラと見返してみたら、とっても良いことがたくさん書いてあることに気づきました。
昔に読んだことがある本も、こんなふうに読み返してみると改めて知ること(気づき)があるのかもしれませんね。
上に紹介した三つの法則のうち、呼吸についてをご紹介したいと思います。
「呼吸」
うれしいとき、楽しいとき、幸せ気分いっぱいのとき、どんな呼吸をしていますか?
たとえば温泉に入って「気持ちいい~!」と思わずつぶやいているとき、息をゆったりと吐きながら、心地よさを味わっているのではないでしょうか?
「おいし~わ~」と言うときもそうですね。
「やった~」と喜ぶときも語尾をグーンとのばしているでしょう。
語尾がのびているときは息を吐いているときです。
「ありがとう~」と心からあふれる感謝を言葉にするとき、感動しているとき、どんな息でしょうか?
軽いお礼の「ありがと」と違って、言葉全体も語尾ものびますね。思い出してみてください。
必ず吐く息が中心の長い息をしているでしょう。
また心から「あっはっはっはっは~!」と笑うときも、必ず吐く息で笑っているはずで、長く吐き続けています。
逆に、泣くときは、吸う息で泣いていますし、一回一回とぎれとぎれの短い呼吸で泣いているのです。
怒っているときや、どきどきしているときも、息は短く吸うほうが強いのです。
このような呼吸と心のつながりは、世界中どこの人々も、大昔の人々も、同じなのです。
だから宇宙の法則であり、真理なのです。
確かに肯定的な感情のとき息を自然に吐いていて、否定的な感情のときは息を吸っていますね。
人間の呼吸数の平均は1分間に18回で、その2倍の36は人の平均体温、そしてその2倍の72は人の1分間の脈拍の平均値になるそうです。そして1分間に打ち寄せる波も18回で、人間の呼吸数と同じだそうです。
このような数字やつながりを考えてみることもおもしろいですね。
精密で美しい生命の仕組み、神秘には、何か人間の力を超えた偉大なもの(サムシンググレート)を感じます。
さて、「ありがとう」という言葉ですが、「有り難う」(有ることが難しい)と書きます。
「こんなことが起きるのは、めったにない。これは奇跡だ」というわけです。
「こんな奇跡を起こしうるのは、神しかいない」という意味を根底に含んでいるのが、「ありがとう」という言葉なのです。
英語の「サンキュー」は、サンク(感謝する)ユー(あなたに)であり、あなたと私しか登場しません。
しかし大和言葉の「ありがとう」には、感謝している私、感謝される相手、そしてこのような奇跡を起こしてくださった神と、三者が登場するのです。
日本語の「ありがとう」は本当に素敵な言葉ですね。
あと、もうひとつ、なるほどなぁと思ったことが書いてあったのですが、真理と聖者の関係についてこんなふうに説明してありました。
聖者とは真理の方向を指をさして示してくれる人で、私たちもその方向を見ようとしますが、なかなか見えませんので、その示している指自体を真理だと思い込んでしまうそうです。
すなわち、真理をさす指は、1本ではなく、聖者の数だけ存在しますが、その指し示す方向はいつもひとつということです。
そして、「私の信じる指(聖者)が本物だ」「いや、こちらの指が本物の神(真理)だ」というふうに争いに発展してしまうということもあるということです。
いろんな宗教や考え方があっても、それのさし示す方向は、きっとひとつなんですね。
どの道も真理に通じているなら、わくわく楽しい喜びの道を歩いていきたいですね。
今日も幸せな一日になりますように。