本当はちがうんだ日記
本当はちがうんだ日記 (文庫)
穂村 弘 (著)
文庫: 216ページ
出版社: 集英社 (2008/9/19)
言語 日本語
ISBN-10: 4087463532
ISBN-13: 978-4087463538
発売日: 2008/9/19
商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
十年間通ったスポーツジムでとうとうひとりも友達を作れなかった。ダンベルを挙げたり下げたりするだけで、誰ともひと言も口を利かない私は「修行僧」と呼ばれていた。ちがうんだ。修行じゃないんだ。
こんにちは。スタッフCです
皆様は落ち込んだ時、どのように気分転換をしていますか?
音楽を聴く?
友人とおしゃべり?
そのまま寝てしまう?
人それぞれ、それこそ多様なパターンがあると思います。
穂村弘さんのエッセイはいかがですか?
「絶叫委員会」でもニヤリとさせてくださった著者の、自虐と諦観が入り混じった穂村節が面白いです。ガハハと爆笑できるようなものではありませんが、ああなんかこの人のいいたいこと分かるかもなあ・・・なんて、ちょこちょこ共感できてしまいます。
「ガンバレ」って励まされて逆にやさぐれてしまうような時、仕事や人間関係で疲れている時やなんだか気分がのらないような時にこそ読みたい本です。
エッセイ、評論、翻訳など幅広く活躍されている穂村弘さんですが、歌人の肩書を持つだけのことはあって、たまにハッとさせられるような視点で日常を切り取って見せてくれます。やはり単なる素人の愚痴とは違うんだなあ、と思います。
視点次第で悲劇も喜劇になるし、つまらない人生なんてものはどこにもないんだろうなあ~、と思わせてくれる一冊です。
今はまだ人生のリハーサルだ。
本番じゃない。
そう思うことで私は「今」のみじめさに耐えていた。
これはほんの下書きなんだ。
いつか本番が始まる。
そうしたら物凄い鮮やかな色を塗ってやる。
でも、本番っていつ始まるんだ?
いつでもこの今が本番です
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