いつだって犬が幸せな理由

ながしょ

2009年09月29日 11:10

アラン・コーエン/著 アラン・ゴードン/絵 牧野・M・美枝/訳

出版社名 ベストセラーズ
出版年月 1998年4月
ISBNコード 978-4-584-15885-2
(4-584-15885-1)
税込価格 1,050円
頁数・縦 95P 19cm





ある人が言いました。
「ここ何年も私の人生はひどいもんですよ。だから神さまに、
『どうかうちの犬みたいに毎朝幸せに目覚められますように』
っていつも祈ってるんです」
その言葉に、家に帰った私は考えこんでしまいました。
「私はうちの犬みたいに幸せだろうか?う~ん・・・」
そこで、うちの犬のマンチー(マンチキンの愛称)を
観察することにしました。

マンチーはいつも幸せそうで、
とても生き生きとしています。
日々、新しい発見と喜びが絶えません。
はっきりしたのは、マンチーが
私の知らない(あるいは忘れてしまった)
何かを知っているということ。
私はマンチーの態度を研究し、
マンチーにあって私にないものを発見しようと決めました。
そしてここに記したのが、
マンチーから学んだ幸せになる秘訣です。

(まえがきより)
こんにちは。スタッフのIです。

今日、ご紹介するのは、「いつだって犬が幸せな理由」という本です。

犬って、いつも幸せそうにしていると思いませんか?

その理由がこの中に書いてあります。

犬のマンチーが教えてくれる「いまを生きる」ための秘訣です。


愛されたいなら、まず愛そう

マンチーは、私の車がガレージに入るのが聞こえると、何をやっていてもすぐ投げ出し、私に会いに怒涛のごとく走ってくる。
ほえるのも叫ぶのもいっしょくたになるし、あんまり必死にしっぽを振るから、ガレージじゅうの床を毛皮のお尻でふきまくってしまう。おまけにおシッコまでちびっちゃう。
マンチーは『うれしくって胸がはりさけそう』っていう言葉の本当の意味を教えてくれる。

マンチーは、私がどれだけ家をあけていても、帰ってくると必ず心から迎えてくれる。
長いあいだ留守にして帰ってきても、でんとすわって腕組みし、斜にかまえて待っていて、
「私たちの関係のこと、どれだけ真剣に考えているのか、うかがいたいと思うんですけど」
なんて言ったりはしない。
マンチーは、ただ私に会えたことがうれしくて、それをちゃんと表現してくれるんだ。


自分を信じよう

マンチーは、どんなきっかけも価値あるものだと思っている。
そして、自分はここにいていいんだとわかっている。
マンチーは考えたり行動したりするとき、いちいち細かく吟味して、
「・・・・骨がほしいという願望は、かなえられないまま潜在意識に残ってしまった、幼いころの思いからくるのだろうか?」
なんて心配したりしない。
自分が実在しているのかそれともこれは夢なのか、などと考えあぐねてまんじりともしない、なんてこともない。
自分がここにいる、というだけで十分なのだ。

マンチーは、犬(DOG)が、神(GOD)の裏返しだと知っている。
マンチーは悟りを得ている。
だって悟りをなくしたことがまだないんだから。


私たちは頭が「良」過ぎるために、かえってその頭によって、がんじがらめに縛られてしまうことがあります。

いろんな思いに心を奪われて、「いまに生きる」ことを忘れてしまうのです。


いまに生きることを忘れてしまったときは、すばらしい先生がいつもそばにいます。

いまを生きている達人、動物や赤ちゃんや子供からそのことを教えてもらったらいいのです。


彼らは教えてくれるでしょう。

もちろん、それを教えることで自分に得になるかとか、未来にお返しが期待できるかなんて考えません。

彼らは、「いま」に生きているのだから。


マンチーは覚醒した犬なのでしょう。
べつにたくさん本を読むわけではないし、
自己啓発セミナーに参加したこともないし、
預金残額を心配する必要もありません。

いつか私も首尾よくやれば、
マンチーみたいに幸せに目覚める日が
やってくるかもしれません。

(あとがきより)


自分がここにいること、自分が自分であること、これが幸せの絶対条件だとしたら、私たちの誰もがいつも幸せなはずです。

でもときどきそれを感じられないということは、幸せをなくしてしまったのではなくて、ちょっとだけそれを忘れてしまっているということ。

だったら長い時間をかけてゆっくりと思い出していったらいいのです。

あなたはあなたの元を決して離れることはありません。
あなたはいつもあなたであり、いつだっていまここにいるんだから。


誰もがすでに悟り(幸せ)を得ている。

だってそれをなくしたことさえないんだから。



いつも幸せを分かち合ってくれるすばらしい存在に心から感謝します。





今日も幸せな一日になりますように。






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