さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる

ながしょ

2009年08月01日 11:10

エックハルト・トール/著 飯田史彦/監修 あさりみちこ/訳

出版社名 徳間書店
出版年月 2002年6月
ISBNコード 978-4-19-861532-1
(4-19-861532-2)
税込価格 1,890円
頁数・縦 305P 20cm





「あなたの運命に織りこまれた模様は、たとえどんなものでも、受け入れなさい。

それ以上にあなたの必要に、ぴったり適合したものはないからです」

マルクス・アウレリウス




こんにちは。スタッフのIです。

今日、ご紹介するのは、「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」という本です。

この本の原書名は、「The power of now」です。


三十年あまりも、道ばたで物乞いをしている男がいたとします。
ある日のこと、通りかかった人に野球帽を差しだすと、お決まりのせりふを口ごもりながら言いました。

「あわれな物乞いにお恵みを」

通行人は、答えました。

「あなたに差し上げられるものは、わたしにはありません。ところで、君が腰かけているその箱はなんですか?」

物乞いは、思わぬ質問に、とまどいました。

「この箱ですか?なんてことのない、ただの古ぼけた箱ですよ。わたしは、ずっと長い間、こいつに腰かけてるんです」

そこで、通行人はたずねました。

「箱の中を開けてみたことはあるのかい?」

物乞いは、笑いました。

「いいえ、開けてみたことなんか、ありませんよ。そんなことして、なんになるんです?どうせ中身は、空っぽですよ」

通行人は、うながしました。

「とにかく、一度、開けてごらんよ!」

物乞いは、いままで座っていた箱のふたを、面倒くさそうに開けてみました。
すると、びっくり仰天!

なんと、空っぽだと思いこんでいた箱には、黄金が、びっしりとつまっていたのです。




このお話が意味していることは、自分が探しているものは、いつも自分自身のもとにいつもあるということです。


たとえば、眼鏡を探しているお父さんを想像してみてください。

お父さんは、居間やリビング、台所、いろんなところを探しますが、決して眼鏡を見つけることはできません。

なぜなら、眼鏡はお父さんの頭の上に乗っているからです。


私たちが探し求める幸せも、これと同じようなものです。

「あそこに行ったら見つかるかもしれない」「人生がこうなったらきっとなれるに違いない」
そうやっていろんな場所を探しますが、それがなかなか見つかりません。

なぜでしょうか?


幸せは場所や物事にあるものではなく、「自分の心」が感じるものだからです。

たった一杯の水を飲んで幸せだーと感じる人もいれば、何万円もする高級ワインを浴びるように飲んでも、自分はまだ足りない、不幸だと感じる人もいるでしょう。


たった一杯の水、高級ワインの中に「幸せ」があるのではありません。

一杯の水、高級ワインを飲んで、感じる「自分の中」に幸せはあるのです。



幸せを手に入れる一番簡単な方法。

それは外に探そうとするのではなく、

中に見つけようとすること。




今日も、たくさんの幸せを見つけることができますように。






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