「意志」と「人生」の法則

ながしょ

2009年05月09日 11:10

ジェームズ・アレン/著 松永英明/訳

出版社名 ベストセラーズ
出版年月 2004年3月
ISBNコード 978-4-584-18796-8
(4-584-18796-7)
税込価格 1,260円
頁数・縦 182P 20cm







空間も時間も、

深いものも高いものも、

わたしをわたし自身から遠ざけることができるものはない

(ジョン・バロウズの詩「待つ」より)





こんにちは。スタッフのIです。

今日、ご紹介するのは、『「意志」と「人生」の法則』という本です。

この中の「悲しみについて」の部分を、ここでご紹介したいと思います。

もし、今なにか悲しみや苦しみを感じている人がこれを読んで、少しでも心が楽になることができたらうれしいです。

 
西洋の智者であるイエスはこう言いました。
「悲しむ者は幸いである」
(新約聖書「マタイによる福音書」5章4節)

一方、東洋の智者である仏陀は「大きな苦しみのあるところに、大きな至福がある」と言っています。

どちらの格言も真理を表しています。

悲しみはいろいろなことを教えてくれます。
そして、わたしたちを浄めてくれます。

悲しみは人生の終わりではありません。
悲しみは、うろたえていた精神を安らがせてくれるものなのです。
というのも、悲しみの後には、喜びと平安がもたらされるからです。

はりつけの後に、光り輝く姿への変容が訪れます。
悲しみのない状態には、悲しみを通してたどり着きます。

苦しんだ人は平安を見つけます。

けがれた人は浄められるでしょう。

悲嘆に暮れる人には癒しが待っています。

弱い者は強さを身につけるでしょう。

(本文より抜粋)





暗く長いトンネルを抜けたとき、太陽が目もくらむほど眩しく感じます。

だけどいつも太陽の下にいる人は、同じ太陽を見ても、そんなに眩しくは感じないでしょう。

暗さを感じた後だからこそ、強く明るさを感じることができるのです。


苦しみや悲しみはなぜあるのでしょう。

神様が喜びや幸せだけで、苦しみや悲しみを創らなかったら、どんなに人生は楽しいだろうと思います。


でもきっと、空腹感を感じたことがない人は、満腹感がどういうものかもわからないでしょう。

夜の暗闇を体験したことがない人は、朝日の光の輝きも感じることはできないでしょう。


縮むがなければ、広がるもなく、低いがなければ、高いもない。
闇がなければ、光もない。

では苦しみは?悲しみは?


それはきっと幸せにつづく道の途中なのでしょう。


道の終わりが見えないからとても苦しいかもしれない。

何の希望も救いもないように見えて、苦しくて怖くて、そこから逃げ出したくなるかもしれない。

でも忘れないでください。
道は必ずつながっています。

自分で立ち止まることはあっても、道が行き止まることは決してないのです。

かならずたどり着けます。
歩き続ければ必ずたどり着けるのです。


幸せになるために私たちは生まれてきました。

喜びを感じるために私たちは生まれてきました。

今は太陽が昇る直前の暗闇の中にいるとしても、地平線の向こうのかすかな光を感じてください。


信じてください。どうか自分自身に昇る太陽を信じてください。


深く苦しんだ人は、必ず大きな平安を見つけるでしょう。

悲しみに暮れた人には、必ず癒しが待っているでしょう。

弱い者は、必ず強さを身につけるでしょう。

大きな怖れを乗り越えた人は、必ず愛にたどり着けるでしょう。



幸せに続くこの道を、どうか私たちが強い力で信じることができますように。








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