「意志」と「人生」の法則
ジェームズ・アレン/著 松永英明/訳
出版社名 ベストセラーズ
出版年月 2004年3月
ISBNコード 978-4-584-18796-8
(4-584-18796-7)
税込価格 1,260円
頁数・縦 182P 20cm
空間も時間も、
深いものも高いものも、
わたしをわたし自身から遠ざけることができるものはない
(ジョン・バロウズの詩「待つ」より)
こんにちは。スタッフのIです。
今日、ご紹介するのは、『「意志」と「人生」の法則』という本です。
この中の「悲しみについて」の部分を、ここでご紹介したいと思います。
もし、今なにか悲しみや苦しみを感じている人がこれを読んで、少しでも心が楽になることができたらうれしいです。
西洋の智者であるイエスはこう言いました。
「悲しむ者は幸いである」
(新約聖書「マタイによる福音書」5章4節)
一方、東洋の智者である仏陀は「大きな苦しみのあるところに、大きな至福がある」と言っています。
どちらの格言も真理を表しています。
悲しみはいろいろなことを教えてくれます。
そして、わたしたちを浄めてくれます。
悲しみは人生の終わりではありません。
悲しみは、うろたえていた精神を安らがせてくれるものなのです。
というのも、悲しみの後には、喜びと平安がもたらされるからです。
はりつけの後に、光り輝く姿への変容が訪れます。
悲しみのない状態には、悲しみを通してたどり着きます。
苦しんだ人は平安を見つけます。
けがれた人は浄められるでしょう。
悲嘆に暮れる人には癒しが待っています。
弱い者は強さを身につけるでしょう。
(本文より抜粋)
暗く長いトンネルを抜けたとき、太陽が目もくらむほど眩しく感じます。
だけどいつも太陽の下にいる人は、同じ太陽を見ても、そんなに眩しくは感じないでしょう。
暗さを感じた後だからこそ、強く明るさを感じることができるのです。
苦しみや悲しみはなぜあるのでしょう。
神様が喜びや幸せだけで、苦しみや悲しみを創らなかったら、どんなに人生は楽しいだろうと思います。
でもきっと、空腹感を感じたことがない人は、満腹感がどういうものかもわからないでしょう。
夜の暗闇を体験したことがない人は、朝日の光の輝きも感じることはできないでしょう。
縮むがなければ、広がるもなく、低いがなければ、高いもない。
闇がなければ、光もない。
では苦しみは?悲しみは?
それはきっと幸せにつづく道の途中なのでしょう。
道の終わりが見えないからとても苦しいかもしれない。
何の希望も救いもないように見えて、苦しくて怖くて、そこから逃げ出したくなるかもしれない。
でも忘れないでください。
道は必ずつながっています。
自分で立ち止まることはあっても、道が行き止まることは決してないのです。
かならずたどり着けます。
歩き続ければ必ずたどり着けるのです。
幸せになるために私たちは生まれてきました。
喜びを感じるために私たちは生まれてきました。
今は太陽が昇る直前の暗闇の中にいるとしても、地平線の向こうのかすかな光を感じてください。
信じてください。どうか自分自身に昇る太陽を信じてください。
深く苦しんだ人は、必ず大きな平安を見つけるでしょう。
悲しみに暮れた人には、必ず癒しが待っているでしょう。
弱い者は、必ず強さを身につけるでしょう。
大きな怖れを乗り越えた人は、必ず愛にたどり着けるでしょう。
幸せに続くこの道を、どうか私たちが強い力で信じることができますように。
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