ソナチネの木
岸田 衿子 著 安野 光雅 え
出版社名 青土社
出版年月 2006年8月
ISBNコード 978-4-7917-6284-2
(4-7917-6284-3)
税込価格 1,470円
なぜ 花はいつも
こたえの形をしているのだろう
なぜ 問いばかり
天から ふり注ぐのだろう
こんにちは。スタッフのIです。
今日、ご紹介するのは「ソナチネの木」という本です。
難しいことは考えずに、ただ雰囲気を楽しんでほしい本です。
安野光雅のすてきな装幀、装画にのせて、どこかなつかしい音色を奏でることばたちを、四行詩のかたちにつむぎだした、殊玉の詩画集です。
ぼーっと眺めているだけで、心の中にひとひらの風が舞い込んでくるようです。
星はこれいじょう
近くはならない
それで 地球の草と男の子は
いつも 背のびしている
一生おなじ歌を 歌い続けるのは
だいじなことです むずかしいことです
あの季節がやってくるたびに
おなじ歌しかうたわない 鳥のように
いかがですか?少しは雰囲気が伝わったでしょうか?
風が吹くとき、その風を見ているようで、本当はその風が通ったあと(揺れる枝葉や、そよぐ草花)を見ています。
本を読むときも、その文字を読んでいるようで、本当はその本の持つ雰囲気を読んでいます。
そんなことを考えると、にんげんの心は本当に不思議だなぁと思います。
頭で理解するのではなく、心で味わうこと。そういう本の読み方が私は好きです。
今日も幸せな一日になりますように。
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