ホメオパシー療法入門

ながしょ

2009年04月21日 11:10

講談社+α新書
渡辺順二/〔著〕

出版社名 講談社
出版年月 2005年9月
ISBNコード 978-4-06-272336-7
(4-06-272336-0)
税込価格 880円
頁数・縦 236P 18cm







「症状を起こすものは、その症状を取り去るものになる」




こんにちは。スタッフのIです。

今日、ご紹介するのは「ホメオパシー療法入門」です。


ホメオパシーとは、今から200年前にドイツの医師ハーネマンがその生涯をかけて確立させた療法で、その起源は古代ギリシャのヒポクラテスまでさかのぼることができます。

ホメオパシーは同種療法あるいは類似療法と訳されている通り、「症状を起こすものは、その症状を取り去るものになる」という「同種の法則」が根本原則になっています。

ハーネマンはこの「同種の法則」に、症状を起こすものを非常に薄めて使うことにより、体に悪影響を与えることなく、症状だけを取っていくものとなるという「超微量の法則」を打ち建て、安全で体にやさしく常習性を持たないホメオパシー療法を完成させました。

ホメオパシーでは症状を抑圧するのではなく、症状を出し切れるように後押しします。
そうして初めて心身ともに健康になると考えます。

私達の心や細胞が抱える不自然なパターンを解放し、体の芯から健康を取り戻す自然療法、それがホメオパシーです。

(ホメオパシージャパン「ホメオパシーとは?」より)


ホメオパシーとは、ラテン語で「おなじような」という意味のhomoと「病気」を意味するpathyを組み合わせた造語で、二つあわせて「病気と同じような」という意味になり、日本語では通常、「同種療法」と訳されます。

このホメオパシーの考え方が私は好きです。

抑えようとするのではなく、解放しようとする。
人間に元々そなわっている自然治癒力を後押しすること。

漢方にも同じような考え方があって、熱があるときにさらに熱を上げる成分のものを飲んだりします。

熱を出し切ってあげるということですね。

西洋医学では通常、熱があるときは熱を下げる薬、痛みがあるときは痛みを抑える薬を飲みます。

そのときはそれでよくても根本的な原因の治癒はできないように思います。

たとえば頭が痛くなるということは、頭が痛くなる原因があるわけで、それを痛み止めを飲んでやり過ごしても、原因がなくならないかぎりまた痛くなるわけです。

病気が身体から送られてくる「手紙」であるとしたら、その「手紙」を受け取らないかぎり、何度も再送されてくるのですね。


病気とはなにかが間違っているよというその本人へのメッセージであり、それによって間違いを訂正してくれるものです。
そしてそのメッセージに気づくことができるのは、自分しかいません。

病気とは、自分が自分に与えた成長のためのプレゼントであるともいえるでしょう。
それを噛みしめずにただ抑えてしまうのは非常にもったいないことですし、それによって成長、変化しない限りまた似たようなことが起こるにちがいありません。

そして私たちはみな、本当の医療とはなにかを真剣に考えなければいけない時期に来ています。

長生きをすることだけが生きる目的ではありません。
症状をなくしたり、病巣がとれても、全体のバランスを崩してしまっては元も子もありません。

真の医療とはその個人に心身の調和をもたらすものでなければなりません。

そして一番大切なことは、人間らしく、調和の取れた生活を精一杯おくり、そういう一生を通じて、なにか大切なもの、それは愛かもしれないし、真理かもしれない、そういう大いなるものに気づくことではないかと思うのです。

(本文より)



メッセージに耳をかたむけていますか?

聞こえないふりをしてやり過ごしていませんか?




調和のとれた毎日を過ごしていきましょう。





今日も幸せな一日になりますように。







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