粗食のすすめ
新潮文庫
幕内秀夫/著
出版社名 新潮社
出版年月 2003年5月
ISBNコード 978-4-10-105621-0
(4-10-105621-8)
税込価格 500円
頁数・縦 262P 16cm
「粗食」とは「貧しい食生活」という意味ではない。
日本という自然の豊かな風土の中から生まれてきた素晴らしい食生活ー「素食」を見直すことなのである。
(前章より)
こんにちは。スタッフのIです。
みなさんは食事には気をつけていらっしゃいますか?
自分の身体の中に入れるもの(自分の材料)は慎重に選ぶ必要があるのかもしれません。
キレやすい人が増えたのは食べ物の影響もあると専門家は言っています。
今回ご紹介するのは、幕内秀夫さんの「粗食のすすめ」という本です。
この本を初めて読んだときは、それまでの世間一般の情報と大きくかけ離れた部分もあり、とても衝撃を受けたのを覚えています。
世界共通の「これを食べれば健康になる」というものはなく、その土地の風土にあった食べ物を食べることが大事だと著者は言っています。
日本人は古い時代から動物性食品の少ない食生活をしてきたが、だからといって、世界の民族の中で特別にからだが弱いとか、骨がもろいということはなかった。
しかし、最近では「乳製品を食べなければ骨がもろくなる」とか、「好き嫌いをせず栄養のバランスよく食べなければならない」といわれるため、健康的な食生活を送るためには、実に多種類の食品を食べる必要がでてきている。
牛乳やチーズが嫌いな子どもは、偏食をしてはいけないと注意されるが、欧米の人が、納豆や豆腐が嫌いだといっても誰も偏食とはいわない。
なのに、なぜ日本の子どもたちは牛乳やチーズを食べないと注意されるのだろう。
私たちが乳製品をはじめとして、なぜこれほど多国籍の食品を食べなければならないのかを考えると、とても不思議である。
動物の世界に目を移してみると、モグラは昆虫を食べ、ウシやヒツジは草を食べ、オオカミやライオンは肉を食べる。
食べるものの種類は極めて少ないわけだが、これらの動物を偏食だという人はいない。
どの動物も“ある一定の食物を食べる性質"があるのだ。
それを“食性"という。それぞれの動物によって食性が異なるように、人間もまたさまざまだ。
(本文より)
日本人にあった食べ物といえばお米が一番大きなものです。
昔は少しのおかずで、ご飯を何杯も食べていましたが、今は逆になっており、少しのご飯でたくさんのおかずを食べるという状態になっています。
パン食も進み、ご飯を一日一杯も食べない人も中にはいるのではないでしょうか?
こういうおもしろい話があります。
昔、初めて日本に来た外国人が人力車に乗ったとき、その人力車を引っ張る人が、休み無く何キロも疲れることなく走れることに大変驚いたそうです。
そこで、何を食べているのかをたずねたところ、おにぎりを食べているという答えで、ならば、肉を食べさせればもっと体力がついて長く走れるだろうとのことで、その外人さんがその人に肉をたくさん食べさせたそうです。
そうしたら、おもしろいことに、ちょっと走っただけで息が上がり、疲れて走れなくなったそうです。
風土にあったフードを食べることが大切なんですね^^
みなさん、おにぎりお好きですか?
私は大大大好きです♪
今日も幸せな一日になりますように。
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