レターズ・トゥー・ミー

ながしょ

2009年02月07日 11:10

アレックス・ロビラ/著 田内志文/訳

出版社名 ポプラ社
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-591-08666-7
(4-591-08666-6)
税込価格 1,260円
頁数・縦 217,4P 20cm







教師はいった。

人生でもっとも大事なことは、
強制から生まれはしない。

誰かに食べ物をすすめることはできても、
その人の腹を空かせることはできない。

誰かを横にすることはできても、
その人をむりやり眠らせることはできない。

誰かに話を聞かせることはできても、
その人に耳を傾けさせることはできない。

誰かに拍手させることはできても、
その人を感動させたり熱狂させることはできない。

誰かにキスさせることはできても、
その人が自分を欲するようにすることはできない。

誰かに微笑むようにいうことはできても、
その人を大笑いさせることはできない。

誰かに自分を褒めさせることはできても、
その人に自分を尊敬させることはできない。

誰かに秘密を打ちあけさせることはできても、
その人に信用してもらうことはできない。

誰かによくしてもらうことはできても、
その人に愛されることはできない。

空腹、睡眠、耳を傾けること、感動、熱狂、欲求、大笑い、尊敬、信用、愛…。

これは、力や強制でどうにかなるものではない。

これは、人間の無意識がもつすばらしい働きなのだから。


(本文より)

こんにちは。スタッフのIです。

今日、ご紹介するのは、「レターズ・トゥー・ミー」という本です。

この本は、ある人がある人に宛てた手紙の形式になっていて、その中で人生について大切なことを学ぶことができます。


冒頭で紹介した言葉は、私がとっても好きな言葉です。

私たちの心は、誰からも、何も強制されることがありません。

誰かを好きになることも、尊敬することも、感動することも、信じることも、愛することも、誰かに言われてからするのではなく、自分の心の中から自然に生まれるものです。

これって本当にすばらしいことだと思いませんか?


心は何にも、強制されることも、縛られることもないのです。

涙が自然にあふれるように、笑顔が自然にこぼれるように、私たちは自由に心を表現し、感じることができます。


その自由という性質がゆえに、また、自分で自分の心を縛ることも、閉じ込めることも、窮屈にしてしまうことも、自分で「自由」に選ぶことができるのです。

果てしなく自由だからこそ、苦しむ自由だって許されている。

これこそが本当の自由です。


自分で自分の心を閉じ込めていませんか?

感動すること、何かに夢中になること、日々の生活の中で忘れてはいませんか?



人生でもっとも大事なことは、強制から生まれはしない。


自分の心が望むように、感じるように、愛したいように、自分を表現していきましょう。



自分を閉じ込めるのも、自由にするのも、自分の心。


この大空の下で、あなたの心が自由の風を感じることができますように。




関連記事